芳醇そば焼酎 みんがらーば
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様

高田馬場のミャンマー料理屋「ミンガラバー」で、
ノンフィクション作家の西牟田靖君とまだ新婚の奥さんと食事をした。
西牟田君は奇人ドラマーのなか悟空の弟子で、
『僕の見た「大日本帝国」』『誰も国境を知らない』(ともに情報センター出版局)の著者として知られる。
(後者については、私は先月の北海道新聞と今月発売の「本の雑誌」に書評を書いている)
久しぶりにミャンマー料理を堪能したのだけれど、
驚いたのは「芳醇そば焼酎 みんがらーば」なる酒が置いてあったこと。
なんでも「麻薬撲滅のために栽培しているミャンマー高原地帯シャン州コーカン地区産の
日本種蕎麦を全量使用しています」とのこと。
つまり、加藤宏一の肝いりで始めた、「ケシから蕎麦」の転換政策のために作られた
蕎麦から作った酒なのだ。
コーカンの蕎麦はどうにも売れなくて困っていると聞いていたが、
焼酎にもなっているとは知らなかった。
味は拍子抜けするくらい、癖がなくて飲みやすかった。
西牟田夫妻との話は面白かったが、特に「アルバニアが最高に楽しかった」という話が
印象に残っている。
アルバニアか…。
関連記事
-
-
「酒飲み書店員(中略)大賞」に選ばれた!?
最近人づてに聞いたのだが、拙著『ワセダ三畳青春記』が「第1回 酒飲み書店員共同企画文庫ベストセラー
-
-
うちの子は中華学校に入れたい
最近、「移民の宴」の取材があまりに頻繁で、 週に3,4回、編集の河井さんとカメラマンの森清と一緒に
-
-
ストロベリー・ロード
仕事上の必要から石川好『ストロベリー・ロード』(上・下、文春文庫)を読んでみたら、 これがもんのすご
-
-
もう一つのキンシャサの奇跡
映画「ベンダ・ビリリ もう一つのキンシャサの奇跡」を渋谷のイメージフォーラムで見た。 もう一つのキ
-
-
今月のエンタメノンフ文芸部はすごい
今月は宮田珠己部長の「日本全国津々うりゃうりゃ」(廣済堂出版)と 内澤旬子副部長の「飼い喰い」(岩波
-
-
日本の中世人と現代ソマリ人の共通点と相違点
『謎の独立国家ソマリランド』の感想を述べたツイートに、清水克行『喧嘩両成敗の誕生』(講談社選書メチエ
-
-
大久保小学校に未来をみた
今週も忙しいような、ぼんやりしていたような、なんとも言えない気分のまま過ぎた。 印象に残ったのは、
- PREV :
- ここにも藤岡弘探検隊のファンが…
- NEXT :
- 話題には気をつけたい



Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.0.04506; .NET CLR 1.1.4322)
昨日は私たち夫婦にお付き合いくださって、ありがとうございました。
7年ぶりというのが信じられないぐらい、話が弾みましたね。
それにしても高野さんがバルカンに行ってたなんて、びっくりしました。
しかもベオグラードに。
事前に知っていれば現地の友人を紹介したんですけどね。
件の展示物は次のページに載せています。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/5973/2612455#2612455
なお、去年の新婚旅行の模様は次の通りです。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/5973?TYPE=1&genreid=52745
アルバニアへ渡航の際はお知らせください。
もろもろ情報を提供します。