コーカンとワ
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
言い忘れていたが、今月29日に行われるウチザワさんの豚を食う「飼い喰い」イベント、
予約がもういっぱいになったそうだ。
当日、直に行っても追い返されることはないだろうという話もあるが、
その辺はよくわからないのでご注意を。
☆ ☆ ☆
この前、ミャンマー政府軍と武装勢力が戦闘を行ったコーカン在住の日本人(援助関係者)の人、Nさんが一時帰国しており、幸いにもお目にかかって貴重なお話を聞くことができた。
ミャンマー政府は2011年に総選挙を行い、民政移管をするつもりで、
そのときまでに全てのゲリラを武装解除させるつもりだという。
もちろん、自分から武装解除しなければ、力づくでねじふせるということだろう。
「コーカン、カチン(のゲリラ)は政府軍と本気で戦う気力はなさそうだけど、
ワだけはちがう」とNさんは言う。
またNさんはワ州にも足を伸ばしたそうだが、
私がいた村の一帯は、「総司令官のお膝元だから」という理由で
外国人の立ち入りが禁止されているという。
ワはやっぱり気になるなあ。
関連記事
-
25年ぶりに天龍源一郎を見た
なぜか一足早く忘年会シーズンになり、 連日飲んでいる。 日曜日は先日本屋野宿を行った伊野尾書店の伊野
-
エンタメ・ノンフの横綱はこの人!
今月号の「本の雑誌」のコラムで、高橋秀実『素晴らしきラジオ体操』(小学館文庫)を紹介した。 秀実さん
-
ツチノコ目撃者によるスケッチ
岡山県吉井町で今から8年前、ツチノコらしき奇妙なヘビの屍骸を発見し、 土に埋めてやったという女性
-
『移民の宴』重版。ついでにお詫びと訂正
先日、読者の方からこんなメールをいただいた。 「過日、御著「移民の宴」を拝読いたしまし
-
笑えてスカッとするフランス映画
軍事産業を皮肉った面白いコメディをやっているというので、 下高井戸シネマに見に行った。 タイトルが
-
海賊国家プントランド
今回の旅の目的は謎の独立国家ソマリランドの実情を探ることだが、 そこにいると同じ意見しか聞けない。
-
世界一の辺境・日本で活動します
ほんとうは4月初めからソマリランド&ソマリアに行く予定だったが、 今回の大震災でキャンセルすることに
- PREV :
- 小説すばる&本の雑誌&バングラデシュ
- NEXT :
- 三沢光晴DVD-BOX
Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
「力づくでねじ伏せる」という時点で、もう民政移管など
ありえないと思いますよ。
今までにもスーチーさん開放、公正な選挙、と言って
欧米&日本から多大な援助を引き出してきたミャンマー
政権ですからね。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)
お、件の方に会えたのですね。
2007年は近くまで行けたんですがね・・・。
今は緊迫しているんでしょうね。
当時はミャンマー人同僚と一緒に行きましたが、
同僚はビルマ族だったので、スパイと疑われないようにするのに、
結構気を使いました・・・。
AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; en-US; rv:1.9.1) Gecko/20090624 Firefox/3.5
ミャンマー政府のパワープレイはかなり強引ですね。
いつも、高野さんの本を読ませていただいています。
本を読んでいるとまだ高野さんは、30代前半に思えてなりませんが。
これからも、高野作品を楽しみにしています。
現在ヤンゴンからの送信でした。