大学の講義のゲストみたい
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最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
上智大学講義、第10回目。
今年ラストの授業のゲストは琉球カウボーイフィルムズ統括プロデューサーの井手裕一氏。
二日前に、お笑いコンビガレッジセールのゴリさんという人が初監督した
映画「南の島のフリムン」の撮影が終わり、
なんとか授業に間に合って上京。
前の晩は飲んだくれてうちに泊まり(そうでなくてもうちにいつも泊まっているのだが)
翌朝、気づいたらもう9時過ぎで、
「あ、やべえ。今日の授業は休めねえんだ」とかみさんと三人で家を出て大学に向かった。
(言い忘れていたが、かみさんの大学時代の友人なのだ)
まるで、授業を受ける学生みたいだ。
それでいて授業(というか対談)は比較的まじめに進んだ。
外国に映画をもっていくときは、出演している役者が誰とかは関係ない。
「これは何がテーマだ?」としか聞かれないから、
テーマさえしっかりしていればいい。
あとは土地の空気みたいなものがあれば、どこの国の人も共感してくれる
…とか、まるで大学の講義に呼ばれたゲストのような顔でしゃべっているので面白かった。
今回は映画に話が集中してしまい、沖縄のディープな話が聞けなかった。
惜しい。
もしかしたら、次回の最後のゲストも引き続き、彼に頼むかもしれない。
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