*

急性イラン中毒?

公開日: : 最終更新日:2012/07/23 高野秀行の【非】日常模様


イランより帰国した。
たった10日ばかりの短期旅行とは思えないほど、
濃密な旅だった。
ドバイで大阪行きの便に乗り換えたとき、
乗客が日本人だらけになり、私も森もえらく違和感をおぼえた。
「表情がのっぺりしていて、何を考えているかわからん」という気がしたのだ。
中に中東系の人を見かけるとホッとしてしまった。
そのくらい、イランに毒されてしまったってことだ。
自宅に戻って、やっと酒を思う存分飲んでも、
やはり頭の中ではイランがぐるぐる回っている。
(写真)ラシュトというカスピ海沿岸の町の市場で出会ったおっさん。
自分で「サダム(フセイン)だ」と言って、
「ウシシシシ」とだみ声で笑う。

関連記事

no image

「旅行人」最終号

「旅行人」の最終号が届いた。 長く続いた旅の雑誌も165号で幕を閉じることになったらしい。 この最

記事を読む

no image

ひそやかに『謎の独立国家ソマリランド』完成

2月18日発売の新刊『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』(本の

記事を読む

no image

酒飲み書店員大賞、韓国進出!

韓国のエージェントの人から聞いて初めて知ったのだが、 『ワセダ1.5坪青春記』の帯に(韓国の本にも帯

記事を読む

no image

完全なる無駄

お盆休みとオリンピックが重なり、 区民プールが昼間でも夜でも おもしろいぐらい空いている。 いつまで

記事を読む

no image

帰国しました。

やっとモガディシオを脱出し、帰国した。 と言っても、ソマリランドだけど。 でも、プントランドとモガデ

記事を読む

no image

人生の内定がとれてないアナタに

 内澤副部長の名作ポップはコレ。  副部長の漫画イラストなんて見たことがない。お宝ものだ。  ス

記事を読む

no image

枡野浩一の読書道

web本の雑誌で月刊連載されている「作家の読書道」に歌人の枡野浩一が登場。 http://www.w

記事を読む

今年はこんな本がほしい

新年明けましておめでとうございます。 昨年は私にとってラッキーな年だった。 『謎の独立国

記事を読む

no image

ソマリ兄妹来宅の巻

アブディラフマンとサミラのソマリ姉妹がうちに来て、遅まきながらラマダン明けのパーティ。 サミラ

記事を読む

no image

サッカーファンになる予定

今月からサッカーファンになるべく日夜精進している。 読書もサッカー本。 今読んでいるのはイアン・ホ

記事を読む

Comment

  1. komari-ko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 2.0.50727)
    中東の人を見ると安心するて!(爆笑)
    そうか〜日本人て 無表情のっぺり顔 なんですね。彫り浅いしね。
    でも今から顔は変えられないので、せめて笑い方だけでも変えたいと思います。
    ウシシシシ。

  2. ウーマン18 より:

    AGENT: DoCoMo/2.0 SO702i(c100;TB;W24H12)
    お帰りなさい!
    携帯からでは画像は見れないのですか?ウシシのおじさん見たいのですが…

komari-ko へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇のお知らせ

高野さんより、「デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇」のお知らせ

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

→もっと見る

  • 2025年7月
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031  
PAGE TOP ↑