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新刊『アジア未知動物紀行』が発売

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

新刊『アジア未知動物紀行』(講談社)があさって、つまり2日に発売となる。
ある意味で私の未知動物探索人生の集大成ともいえる奇書だ。
ベトナム、奄美、アフガニスタンの3カ所の話だが、
個人的には奄美がいちばん気に入っている。
    ☆         ☆          ☆
日本の政治も激動しているが、ミャンマー政府軍とコーカン軍が激突し、
ワ軍も参加したというニュースはそれ以上の驚きだ。
コーカン軍もワ軍も1989年に成立してから
一度も政府軍と戦っていない。
コーカンに至ってはスーチー率いるNLD(全国民主同盟)が大勝した1991年の選挙で、
国軍の軍人や兵士たちよりも国軍の党に熱心に投票したという親密さだった。
コーカン軍は負けて散り散りになってしまったらしい。
今回の紛争は政府側とコーカン側の内輪モメかと思っていたのだが、
報道をみると、政府側のもっと強い意志を感じる。
「ミャンマーの柳生一族」風に言うなら
「外様大名を全部ぶっ倒して天下を統一すべし!」という感じだ。
政府軍がもし少数民族ゲリラを徹底的に叩くつもりなら、
最終的なターゲットはワ軍とカチン軍だろう。
はからずも私が世話になったゲリラ2つである。
ちょうど『西南シルクロードは密林に消える』の文庫あとがきを書いていたところだけに
いったいどうなるのか気になってしかたない。

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    ここ3−4日間アルジャジーラではこのニュースが報道されています。中国にも難民が押し寄せてるそうでその様子が昨日までながれていましたが、今日の朝には粗悪ながらも戦闘の映像が。フリーのジャーナリストの人がいるんでしょうね。ミャンマー関係はいつもアルジャジーラが早く報道量も他の局に比べて圧倒的に多いので感心させられます。でもほんとーにきになりますよね。

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