*

酒に呑まれる

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

エンタメノンフ文芸部分会(?)で
内澤旬子副部長と、上野界隈で飲む。
まずガード下の屋台街で、豚メインの居酒屋で飲んだ。
外のテーブルが開いてなかったから屋内に入ったのだが、
気分的にはかぎりなく屋外に近く最高。
私は屋台というものが異常なほど好きなのである。
二軒目は、湯島にある副部長行きつけのバー。
ここはすごい。
前にも一度連れて行ってもらって感激したのだが、
今回はもっと深い感銘を受けた。
ラムにしてもブラジルの蒸留酒にしても
なにか飲んだことのない味わい。
つまみもいらないし、タバコも吸う気になれない。
酒を飲んでいるのはこっちのはずなのに、
だんだん、そのまろやかな深さに包まれて
「呑まれている」感じがしてきた。
こんな気分は初めてだ。
気づけば12時20分。終電ぎりぎりで東京西部へ帰る。
ちょっとしたカルチャーショックであった。

関連記事

究極の野菜はフグ野菜

今年も年初から忙しくなかなか読書の時間がとれないけれど、 読んだ本は当たりが多く、充実している。

記事を読む

no image

突然、魂の叫び

どこか遠くへ行きたい−−。 これは平凡な日常に飽きた人間がよく思い浮かべることだろう。 私もよくそう

記事を読む

no image

イランは中東の京都

3ヶ月前に予約していた柳家三三の独演会があることに気づいた。 本来はこれに行くはずだったが、ソマリラ

記事を読む

no image

言い忘れた!

いい忘れていたのだが、昨日の晩、NHKクローズアップ現代で 生物多様性に関する番組があり、 私の上司

記事を読む

no image

辺境ミステリの醍醐味

 私はついこの間まで「辺境作家」と名乗っていたくらいの辺境好きだが、年を追うごとにその度合いがど

記事を読む

R-40本屋さん大賞ノンフィクション・エッセイ部門で1位(改訂版)

ワンテンポもツーテンポも遅れてしまったが、一昨日発売の「週刊文春」誌上で発表された 「R-40本屋

記事を読む

no image

総選挙近し!!

ようやく来月、総選挙が実施されそうだ。 もっと早くやるべきだったのを与党が自分の都合で引き伸ばしてき

記事を読む

no image

『アジア新聞屋台村』見本とどく

 『メモリークエスト』に気を奪われていてすっかり忘れていたが、 本日、『アジア新聞屋台村』(集英社

記事を読む

no image

5分で振り返る今年の出来事

大晦日なので今年を5分だけ振り返ってみた。 今年よかったこと。 ・『辺境の旅はゾウにかぎる』を刊行で

記事を読む

『アヘン王国潜入記』ほか4点が電子書籍化

今ツイッターを見たら、私の本が4冊、電子書籍として紀伊國屋電子書籍ストアで販売開始されたというツ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇のお知らせ

高野さんより、「デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇」のお知らせ

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

→もっと見る

  • 2025年8月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
PAGE TOP ↑