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新作『異国トーキョー漂流記』見本届く

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


 2月18日に発売される私の新刊『異国トーキョー漂流記』(集英社文庫)の見本が届いた。
 私がこれまで日本で付き合ってきたフランス人、スペイン人、コンゴ人、イラク人、中国人、ペルー人などについて、例によって、オモシロオカシク書いている。
 文庫書き下ろしであり、私にとっては一昨年の「ワセダ三畳青春記」以来、1年4か月ぶりの新作ということになる。
 カバーの異様な人物は、私の友人であったイラク人のアリーである。半ば亡命同様に日本に来た彼もまさか自分が本の表紙になるとは思わなかったろう。
 ちなみに、カバーイラスト&装丁は南伸坊氏。
 南さんは読書家であり、自分が装丁を手がける本はちゃんと読んで、イメージつくりをするらしい。
「この本、すごくおもしろかった」と言ってくれたそうである。
 これで集英社文庫はもう5冊目である。
 この本で、ぜひとも「増刷童貞」を打ち破りたいものだが…。

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Comment

  1. のなか悟空 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)
    ワセダも面白かった。これも買うよ。ワシは文庫本は一冊も無い。くうーっ。今日すっごくいいアイデアが浮かんだ。「皇国の存亡ここにあり!男たちよ子孫繁栄が一大使命じゃ!」っての。これ以上はナイショ!

  2. BUFF より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja-JP; rv:1.7.5) Gecko/20041108 Firefox/1.0
    気の早い本屋さんだと、もう並んでいるみたいです。
    購入しました。
    ちびちびと読んでおります。

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    • 今まで野村監督に特に興味がなかったんですが、加藤さんの本を読んで、すごく好きになりました。人間味にあふれた策士というところ、でも言うことは決して奇をてらわないとか。あと、やっぱりサッチー、スゴい(笑) https://t.co/FrRQVs2IX8 ReplyRetweetFavorite
    • あ、そうだったんですね。名監督の知られざる一面を描いているし、著者ご本人の青春記風でもあり、『嫌われた監督』を彷彿させました。落合夫人とサッチー夫人もよく似てるし(笑)いや、面白かったです。 https://t.co/66kmDl74FN ReplyRetweetFavorite
    • 先月から自分の単行本原稿が佳境に入り、読書が全くできなくなっていた。他人の文章が頭に入らない。なんだけど、今日一息ついたあとで、なぜか加藤弘士著『砂まみれの名将 野村克也の1140日』(新潮社)を一気読みしてしまった。あまりにも自分の仕事と関係がなかったのがよかったのかも。 ReplyRetweetFavorite
    • 単行本を一冊書くのはエベレスト登山にも似ている。頂上に近づけば近づくほど一歩進むのが辛くなる。でもようやく『イラク水滸伝』本文の最終稿を書き終えた。あとはエピローグと参考文献、写真のセレクト、地図の作成、ゲラ校正、専門家への確認……頂上までまだけっこうあるな…。 ReplyRetweetFavorite
    • 文庫1位が久生十蘭!そそられる!! https://t.co/OWK4Bvakwo ReplyRetweetFavorite
    • RT : 本当に良かった。 傍聴していた知人によれば、「著しく正義に反する」という強い表現で無罪が言い渡たされたとのこと。つまり、リンさんの孤立出産での死産を罪に問うこと自体が正義に反するとの判断。 これを機に、日本に暮らす全ての女性の妊娠・出産・選択の… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 崩れたとき生きるすべがなくなる。はずれたものを生息する余地をとっておくこと。中心と周縁。クリエイティビティはいかにして生まれるのかについては、秩序にあわない変なものを見つけ、探しにいく勇気、変なものをみつける臭覚のことなど。理系文系の枠を超… ReplyRetweetFavorite
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