深谷陽というアジア風天才漫画家
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
日本にいる時間が残り少なくなってきたので、
駆け足で紹介。
先日行われたmixiのイベントに、純粋にお客さんとして深谷陽という漫画家の人が来ていた。
その後、深谷さんは自著『密林少年』(ヤングジャンプコミックス)というマンガを送ってくれた。
カンボジアで地雷を手で取ってそれを展示して暮らしているアキラというカンボジア人が
たどってきた壮絶な人生を漫画化したものだ。
私もこのアキラという人には会ったことがあるし、カンボジアの歴史は大筋では知っていたのだが、それだけにあまりに話が暗くて読むのが辛かった。
で、しばらく間があいて、昨日また深谷さんが自著を4冊も送ってきてくれた。
そのうち『スパイシー・カフェガール』とその姉妹編である『スパイスビーム』を読んだら、
こちらは在日外国人の世界を中心にすえたエンターテイメントで
ひじょうに楽しく、面白い。
実をいうと、深谷さんは絵がものすごく個性的なので、
最初はなかなか慣れなかった。
でも、ある一線を超えると、妙になじんできて、さらに進むとやみつきになりそうになってきた。
その感触は、まさにスパイスのギンギンに効いたタイやインドの現地料理のようで、
こんな強烈かつ複雑な絵柄を独自に編み出しているとは
天才としか言いようがない。
ネットで調べたら、アジア好きの間ではけっこうカルト的な人気があるらしい。
濃いマンガを好きな人にもおすすめだ。
今は時間がないけど、ブータンから戻ったらまたじっくり読みたい。
ちなみに、深谷さんはイベントのとき、即興で私のイラストを描いてくれた。
貴重なのでお見せします。
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Comment
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イラスト似てますね!
間違う力、手元に届きました。ありがとうございます。
息子に読み聞かせております。
たまに「えへ〜」と笑ってます。とくに意味はないと思います(笑)
イエティ、楽しみにしています!
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おうっ
普通にここ開いたらいきなり
自分の本の画像が!
驚きました。
ありがたい、おそれおおい、もったいない。
ありがとうございます。
見に余る評をいただき恐縮です。
絵にクセがあるとはよく言われるところで(笑
その分、普段マンガを読まない方もには
逆にあまりマンガマンガしてなくて入りやすいかと
…これ見た人がアマゾンに注文してくれるといいなあ(←腹黒
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似てますね〜!ってプロの漫画家さんが描いたんだから当たり前ですよね。失礼しました。
アマゾンに注文しようかと思いました(←思わく通り!笑)
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深谷陽さん、アキオ紀行をお描きになったころ、バリ島、影武者で何度かお目にかかりました。お元気に活躍中のようで何よりです。