Let’s go パラグアイ!
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
残念ながら日本はパラグアイにPKで敗れてしまった。
さぞ落胆している人が多いだろうが、そんな人たちに朗報が。
山田先輩によれば、「パラグアイは南米の中でも、もしかすると世界でも最も日本人が歓迎される国じゃないか」というのだ。
パラグアイには日系人が7千人くらい住んでいるが、多くは農業に従事している。
昔移住した人たちはパラグアイで野菜の栽培をはじめ
品種改良で現地に適した野菜を数多く生み出した。
パラグアイ農業全体ひいては国家・国民に多大な貢献をしたわけで、
だから、ブラジルやコロンビアなどに輪をかけて日本人は評価され、尊敬されているというのだ。
「俺が行ったとき、ブラジルとか他の国でもよくしてもらったけど、まあ、アミーゴ。
でもパラグアイはいきなりエルマーノ(兄弟)!って呼ばれたよ」
とのこと。
おそらく、今回の試合でパラグアイの親日イメージはさらに劇的にアップしていることだろう。
もしわれわれが行ったら、「あの試合は惜しかったな」「日本もよく頑張った」と肩を叩いてくれるどころか、
きっと飯をおごってくれて、うちに泊めてくれたあげく、
「うちの娘を嫁にもらってくれないか」などとオファーが殺到したりして、
とんとん拍子にことが運ぶにちがいない。
みんな、パラグアイにレッツゴー!なのである。
関連記事
-
-
ふがいない僕は空を見た
窪美澄(くぼ・みすみ)『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)を読む。 最初の「ミクマリ」という短篇で
-
-
あの映画は何だったのか
名前はよく知っているし、名場面や音楽も知っているような気がするが、 実は一度もちゃんと見たことがない
-
-
『神に頼って走れ!』見本とどく
『神に頼って走れ! 自転車爆走日本南下旅日記』(集英社文庫) の見本がさきほど届いた。 すんごく派手
-
-
大脱出記を生かすも殺すも表現次第
なぜかよくわからないが、小説では「表現」や「いかに書かれているか」が問題とされるのに、 ノンフィク
-
-
風呂と泥酔でリフレッシュを!
ヤマザキマリの傑作風呂漫画『テルマエ・ロマエ3』(ビームコミックス)を読んだ。 第1巻には爆笑し、
-
-
エンタメ言語学者・黒田龍之助がおもしろい!
ときどき一緒に飲む編集者のAさんに「黒田龍之助の本は面白いですよ」と勧められた。 以前、NHKロシア
- PREV :
- 魔術的リアリズムのブラジルサッカー
- NEXT :
- リンガラ語を社内公用語に
Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
確かに、パラグアイの選手は好感の持てる選手が多そうでしたね。
特に18番バルデスは、
『駒野が外してしまったPKの分を、代わりに俺がスペインゴールに叩き込んでやる!』
と言ってたのをニュースで観ました。いい話です。