*

ロスト・シティZ

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


最近、突然読書量が増えたのは、仕事のあとや合間でなく、
始まる前に机に向かって本を読むようになったから。
仕事を始めたくないという一心で読書が進んでしまうのだ。
というわけで、今日はデイヴィッド・グラン『ロスト・シティZ』(NHK出版)を読んだ。
一言でいえば、本の雑誌8月号の書評で宮田部長もとりあげていた「アマゾン文明」にとりつかれた探検家パーシー・ハリソン・フォーセットの話だ。
帯の言葉「探検史上最大の謎を追え」にやられてしまった。
こういう本を読むのもいいが、やっぱり書いてみたい。
     ☆        ☆        ☆
沖縄の友人で「アスクル」にも登場してもらった映画プロデューサーの井手祐一君が
11月公開の沖縄映画「ヤギの冒険」を撮った中学生監督・中村颯悟君と一緒にうちに来て泊まっている。
毎日、トークイベントやテレビの収録に出かけており、
まだ映画が公開されてもいないのに、もうプレゼントをもらったりサインや記念写真をせがまれているらしい。
http://news.livedoor.com/article/detail/4848521/
なかなかイケメンで、頭もよい彼は、今うちの居間で、
もう次回作の相談をプロデューサーとしている。
これから高校受験を控えているというのに。
こんな人材をマスコミが放っておくわけがなく、ブレイクは時間の問題だ。
卓球の福原愛やゴルフの石川遼、野球の斉藤祐樹といった人たちと
似たような道をたどることになるのかもしれない。
ちょっと気の毒に思うが、余計なお世話か。

関連記事

no image

びっくり!

 昨年11月に何度か上映会を行ったが、そのときこのブログを通じて、 私に直接「上映会を見たい」とメー

記事を読む

2013年に読んだノンフィクション・ベストテン

毎年恒例となっている「今年読んだ本ベスト10」をやるのをすっかり忘れていた。 今急いでやります。

記事を読む

no image

元首相になりたい

福田首相が一昨日、突然辞任した。 次は麻生太郎が首相になるらしい。 それ以来、「みんな、どうして首相

記事を読む

no image

「イエティは現実だ」

長らく待っていたブータン行きがやっと決定した。 来週の14日(水)に出発となった。 期間は約一ヵ月半

記事を読む

no image

ダルマ死す。享年17歳9ヶ月

飼い犬のダルマが昨晩、午前2時ごろ息を引き取った。 享年17歳9ヶ月。人間なら90歳くらいの高齢だっ

記事を読む

no image

「アフリカにょろり旅」

今、発売されている「本の雑誌」(雨合羽潜水号)の連載(「高野秀行の辺境読書」)で、こんな本をとりあげ

記事を読む

no image

私の出演するラジオ・テレビ番組がなぜ面白くないのか

今年はテレビ2本、ラジオはけっこうな数に出演した。 毎月一回は何かに出ているだろう。 が、正直言って

記事を読む

no image

旅のトリビア「たびとり」

突然だが、フジテレビの「トリビアの泉」という番組をご存知だろう。 何の役にも立たないが、面白い(とい

記事を読む

no image

ソマリ兄妹来宅の巻

アブディラフマンとサミラのソマリ姉妹がうちに来て、遅まきながらラマダン明けのパーティ。 サミラ

記事を読む

no image

速報 最後の決戦の舞台

バンコクに着いた。 空港から乗ったタクシーの運転手に「タクシン派と軍の衝突は今どうだ?」と訊いたら

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • RT : 今国会に提出された入管法改正案。大きな影響を受けるのは当事者の方々です。難民申請中の3名の方に、思うことやご意見を伺いました。 ウェブサイトには全文掲載しています。あわせてご覧ください👇 https://t.co/… ReplyRetweetFavorite
    • 単行本の原稿が終わったら急に本が読めるようになった。まだエピローグ書いてないから気を許す段階じゃないんだけど。でも久しぶりに読書の喜びを味わっている。 ReplyRetweetFavorite
    • 今まで野村監督に特に興味がなかったんですが、加藤さんの本を読んで、すごく好きになりました。人間味にあふれた策士というところ、でも言うことは決して奇をてらわないとか。あと、やっぱりサッチー、スゴい(笑) https://t.co/FrRQVs2IX8 ReplyRetweetFavorite
    • あ、そうだったんですね。名監督の知られざる一面を描いているし、著者ご本人の青春記風でもあり、『嫌われた監督』を彷彿させました。落合夫人とサッチー夫人もよく似てるし(笑)いや、面白かったです。 https://t.co/66kmDl74FN ReplyRetweetFavorite
    • 先月から自分の単行本原稿が佳境に入り、読書が全くできなくなっていた。他人の文章が頭に入らない。なんだけど、今日一息ついたあとで、なぜか加藤弘士著『砂まみれの名将 野村克也の1140日』(新潮社)を一気読みしてしまった。あまりにも自分の仕事と関係がなかったのがよかったのかも。 ReplyRetweetFavorite
    • 単行本を一冊書くのはエベレスト登山にも似ている。頂上に近づけば近づくほど一歩進むのが辛くなる。でもようやく『イラク水滸伝』本文の最終稿を書き終えた。あとはエピローグと参考文献、写真のセレクト、地図の作成、ゲラ校正、専門家への確認……頂上までまだけっこうあるな…。 ReplyRetweetFavorite
    • 文庫1位が久生十蘭!そそられる!! https://t.co/OWK4Bvakwo ReplyRetweetFavorite
  • 2023年3月
    « 3月    
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
PAGE TOP ↑