*

ペルシア猫を誰も知らない

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


イランのクルド人監督バフマン・ゴバディの『ペルシア猫を誰も知らない』を渋谷ユーロスペースで見た。
洋楽が原則禁止というイランで、逮捕や拘束にも負けず音楽に人生を賭ける若者たちを描いた
セミ・ドキュメンタリー。
出てくるバンドはハードロック、デスメタル、フォーク、ヒップホップ、ブルースなどさまざまだが、どれも素晴らしい。
自由な国のミュージシャンとは音楽にかける思いがちがうのだろう。
イランは超保守的イスラム国家と思われているが、国民の多くは自由な気風で、
明るく、ユーモアたっぷりだということもわかる。
映画としても最高だ。
映画館を出たとき、「ぴあ」のスタッフにアンケートを求められ、
「100点」と答えておいた。
(一緒に観た妻は「95点」だった)

関連記事

no image

なぜか、まだ日本にいる…

なぜか、まだ日本にいる。 ミャンマー取材の許可がまだ取れず、出発が伸び伸びになっているのだ。 本来な

記事を読む

no image

人の旅がうらやましいときは

最近ここに書くのをすっかり忘れていたような気がするが、「メモリークエスト2」の方も少しずつ進めている

記事を読む

no image

すべての酒飲みに読んでほしい

大野更紗『困ってるひと』(ポプラ社)の影でひっそりとだが、 私の『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)の見

記事を読む

no image

熊いじめと阿片チンキ

前々から英語圏に興味がなかったのだが、最近ははっきりと拒否反応を示すようになってきた。 おかげで客

記事を読む

no image

加点法の偉大なる記録

最近私が島田荘司を強力に勧めたため、友人の二村さんが読んでみたらしい。 で、答えは「島田荘司は減点

記事を読む

no image

今までいちばんビビッたのは…?

上智対談講義第3回目はミャンマーで辺境専門旅行会社を経営する金澤聖太師範。 (極真空手の猛者なので私

記事を読む

no image

逃亡先としての「辺境」

知人に勧められて、乃南アサの『涙』(新潮文庫)を読んだ。 1964年、東京オリンピックの最中に殺人

記事を読む

no image

自虐読書の旅

地震以降、朝ジョギングに行くと、びっくりするほど人がいない。 私が走る玉川上水沿いは、いつもはジョギ

記事を読む

no image

韓流「三畳記」?!

1週間ほど、ロシアに行って来た。 帰りはちょうどエリツィンの葬儀とかち合ってしまい、空港とアエロフロ

記事を読む

no image

IT2013年問題

私の新しい趣味について、いろいろな提案をいただき、ありがとうございます。 特にいくつかはひじょうに

記事を読む

Comment

  1. アジケト@リハビリ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; InfoPath.2; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    私は飛行機でソ連のビートルマニアの映画を見ましたよ。
    BBCのTVだったかな?隠れキリシタン的なものを感じました(笑)。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇のお知らせ

高野さんより、「デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇」のお知らせ

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

→もっと見る

  • 2025年10月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
PAGE TOP ↑