帰国しました
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
昨夜遅くに帰国した。
東京は寒いが、きりっと晴れて気持ちがいい。
ユーフラテス河は、ここで書いたかどうかも憶えてないが、
カヌーで川下りをしようと思い立ち、下見に行ったのだった。
結果からいえば、シリアは公安の監視が厳しく、かぎりなく不可能に近い。
他人とちょっとでもちがうことをすると密告、拘束される国だとわかった。
いっぽう、トルコ東部はこれと言った問題はなさそうだ。
唯一の問題は私がカヌーの漕ぎ方をほとんど知らないということくらいだ。
ちなみに、今回、時間があったので死海に行った。
塩分濃度が高いため、誰でもぷかぷか浮くという、超観光地だが、
これが思いがけず楽しかった。
ぷかぷか浮くどころか、ワインをボトルからグラスに注ぐこともできる。
浅いところに座っているように見えるが、ちゃんと浮いている。
あと、身体が浮くからすごくうまく泳げると思ったら、とんでもなかった。
体がまるで発泡スチロールのよう軽いので、クロールでもバタフライでも
頭がどうしても上に浮いてしまうのだ。
そして水はめっぽう重い。
水面から弾き返されるような異常な感触に、パニクってしまった。
逆に顔を出してクロールや平泳ぎをやると、かえって前につんのめって顔が水に潜ってしまうという珍現象が起きる。
いろいろ試したが、とりあえずは水をあまりかき回さなくて済む「台湾バック」が
唯一まともに進むことができた。
もしオリンピックの水泳が死海で行われるようになったら、
水泳というものが全く別のものになるだろう。
ところで、宮田珠己部長は名著『旅の理不尽』(ちくま文庫)で
「死海では肛門が痛くなる」と書いていたように思うが、まったくそんなことはなかった。
あれは一体何だったのだろう。
(写真:トルコのユーフラテス河のそばで羊の群れを撮影する森清)
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お帰りなさいませ\(^o^)/
死海で痛くなるのは、そこに炎症がある場合です。
でも、死海に浸かっていれば治るという噂も。
死海で泳いだあとうっかり目をこすったりすると激痛ですよねえ・・。
来年、3度、行きます!
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ということは宮田さんの肛門に炎症があったということですね(笑)。
くふふふ。
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なるほど。相変わらず痔を引きずっている私の肛門が通りで痛くなったわけです。
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そういうことだったのか!!
スエッチ、まだ炎症があったのか。
現場では「痛い」なんて一言も言ってなかったが(笑)