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腰痛探検家

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

11月に集英社文庫から刊行予定の『腰痛探検家』のゲラが出たので、
久しぶりに読み返したところ…
あまりに異常なのでたまげた。
先日、中島京子さんが「高野さんの本は一行たりとも読者を笑わさずには済まさないという鬼みたいな執念を感じる」と言っていて、
どういうことだろう? そこまでやってないと思うけどと不思議に思っていたのだが、
中島さんはこの腰痛本のことを念頭においていたのだろう。
腰痛に苦しんでいたときは腰痛のことばかり考え、まさに異常な執着ぶりを示していたが、
それが一段落してから書いたつもりでも、腰痛の話になると、自分の中の何かが狂ってしまうらしい。
まあ、奇書である。
前からの高野本ファンは幻滅するかもしれないが、
高野はそもそも頭がおかしいんだ、と大きな目で見てほしい。
でももしかしたら女性読者は増えるかも…?というはかない期待をひそかに抱いている。

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    腰痛!!
    辺境旅行、じゃあ、次はエンゲルハンス島はどうですか?

  2. くのいち より:

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    あ、間違った。ランゲルハンス島だったす。

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    • 今まで野村監督に特に興味がなかったんですが、加藤さんの本を読んで、すごく好きになりました。人間味にあふれた策士というところ、でも言うことは決して奇をてらわないとか。あと、やっぱりサッチー、スゴい(笑) https://t.co/FrRQVs2IX8 ReplyRetweetFavorite
    • あ、そうだったんですね。名監督の知られざる一面を描いているし、著者ご本人の青春記風でもあり、『嫌われた監督』を彷彿させました。落合夫人とサッチー夫人もよく似てるし(笑)いや、面白かったです。 https://t.co/66kmDl74FN ReplyRetweetFavorite
    • 先月から自分の単行本原稿が佳境に入り、読書が全くできなくなっていた。他人の文章が頭に入らない。なんだけど、今日一息ついたあとで、なぜか加藤弘士著『砂まみれの名将 野村克也の1140日』(新潮社)を一気読みしてしまった。あまりにも自分の仕事と関係がなかったのがよかったのかも。 ReplyRetweetFavorite
    • 単行本を一冊書くのはエベレスト登山にも似ている。頂上に近づけば近づくほど一歩進むのが辛くなる。でもようやく『イラク水滸伝』本文の最終稿を書き終えた。あとはエピローグと参考文献、写真のセレクト、地図の作成、ゲラ校正、専門家への確認……頂上までまだけっこうあるな…。 ReplyRetweetFavorite
    • 文庫1位が久生十蘭!そそられる!! https://t.co/OWK4Bvakwo ReplyRetweetFavorite
    • RT : 本当に良かった。 傍聴していた知人によれば、「著しく正義に反する」という強い表現で無罪が言い渡たされたとのこと。つまり、リンさんの孤立出産での死産を罪に問うこと自体が正義に反するとの判断。 これを機に、日本に暮らす全ての女性の妊娠・出産・選択の… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 崩れたとき生きるすべがなくなる。はずれたものを生息する余地をとっておくこと。中心と周縁。クリエイティビティはいかにして生まれるのかについては、秩序にあわない変なものを見つけ、探しにいく勇気、変なものをみつける臭覚のことなど。理系文系の枠を超… ReplyRetweetFavorite
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