*

野球選手じゃなくてよかったという話だ

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

珍しく夕方家にいたので、テレビでドラフトを見ていた。
指名された選手は、斉藤、大石、沢村のビッグ3以外でも、ネットでチェックすると
みんな「逸材」というふうに書かれている。
だが、70人近く逸材が入ってみんなが活躍するわけもなく、
それどころか各チームの所有選手の数が決まっているので、
ところてん式に毎年70人の元・逸材が押し出されていく。
恐ろしく厳しい世界だ。
「野球選手じゃなくてほんと、よかったよ。
ライター・作家の世界で毎年「逸材」が70人も入ってきたら、
あっという間に押し出されちゃうよ」
と妻に言ったら、「一体何の話?」と呆れられた。

関連記事

no image

エンタメ言語学者・黒田龍之助がおもしろい!

ときどき一緒に飲む編集者のAさんに「黒田龍之助の本は面白いですよ」と勧められた。 以前、NHKロシア

記事を読む

no image

この夏は「人間仮免中」

忙しい。仕事と雑務から逃げるように奄美に行き、まる五日、さんざん楽しんで帰ってきたら、しつこく彼らは

記事を読む

no image

ソマリランド療法の勧め

なんとか取材の目処がつき、来週の8日(金)に東京に着く便を予約した。 ソマリ人は、私にとって、おそら

記事を読む

no image

混沌とするタイのお化けワールド

ついに『謎の独立国家ソマリランド』の見本があがってきた! パネルも本の装丁もむちゃくちゃか

記事を読む

no image

ブータン旅より帰国

バンコク市内から幸か不幸かちゃんと空港へ行けてしまい、 本日帰国した。 タイ王朝が崩壊するかもしれ

記事を読む

2014年のベスト本はもう決まった!!

昨年、あれだけ「小説がダメだった」とぼやいていたのが天に聞こえたのだろうか。 今年最初に読

記事を読む

no image

彼もエンタメノンフ?

意外に思われるかもしれないが、高橋源一郎の文芸評論が好きである。 今日も『大人にはわからない日本文

記事を読む

no image

豚に真珠とはこのことか

昨年亡くなった義母の命日なので (そして一昨年亡くなった義父の命日にも近いので)、 義姉とその夫であ

記事を読む

no image

アラブ音楽の決定版CD

仕事場である辺境ドトールでバイトしている女の子が念願の音大に合格したというので、 お祝いに「ベリー

記事を読む

no image

カゴの中の鳥のつぶやき

謎の海賊国家プントランドに入ってからもうすぐ一週間。 今は首都のガロウェという町にいる。 滞在し

記事を読む

Comment

  1. コシチェイ より:

    AGENT: DoCoMo/2.0 N05A(c100;TB;W24H16)
    巨人が「沢村」選手を獲るんですね〜!しかも投手。活躍を祈ります…

  2. さとう より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.1; en-US) AppleWebKit/534.7 (KHTML, like Gecko) Chrome/7.0.517.41 Safari/534.7
    話はサッカーに逸れますが、
    Jリーガーの平均引退年齢は25歳!だとか・・
    プロスポーツの世界こわい・・

  3. がいじん より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X 10_5_8; ja-jp) AppleWebKit/533.18.1 (KHTML, like Gecko) Version/5.0.2 Safari/533.18.5
    ごむたい。。。
    わたしも絶対押し出されます。
    広島ファンというだけで馬鹿にされる昨今
    来期こそ!!!!!

がいじん へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑