*

トルコの飲酒史

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

トルコ通風来坊の末澤の紹介で、16世紀オスマン朝の文化・経済を研究している気鋭の研究者Sさんと一杯やりながら、当時の「酒」について聞く。
Sさんは専門以外の話でも、私が何を訊いても即答がかえす強者で、
当時、どのようににムスリム、キリスト教徒、ユダヤ教徒が共存していたかを
具体例をあげて説明してくれた。
共存は酒問題に直結する。今も昔も。
また、「酢を作るときにはどうしてもまず酒を造らなければならない。
その製造過程の酒を横流しすることが絶えなかったらしい」
なんて指摘も目から鱗。
アヘンとモルヒネの関係じゃないが、酒はムスリムにとっても
どうしても必要なものだったのだ。一時的にしても。
これらは4月発売予定の『イスラム飲酒紀行』のあとがきあたりで
詳しく書きたい。
あと、関係ないが、Sさんはたまたま私の「ワセダ三畳青春記」を読んでいた。
イスタンブールに持って行って読み、読み終わると知り合いにあげたという。
まだイスタンブールでぐるぐる回っているらしい。
嬉しいことである。
どうもありがとうございました。

関連記事

2013年に読んだノンフィクション・ベストテン

毎年恒例となっている「今年読んだ本ベスト10」をやるのをすっかり忘れていた。 今急いでやります。

記事を読む

no image

豚に真珠とはこのことか

昨年亡くなった義母の命日なので (そして一昨年亡くなった義父の命日にも近いので)、 義姉とその夫であ

記事を読む

no image

大分→東京→ソウル

以下、ほぼ業務連絡。 昨日の早朝に東京を発ち、急遽大分へ飛び、竹田市まで往復、 昼は暑さに驚き、夜は

記事を読む

no image

今こそ難民認定と合コンを!

いまこの瞬間も地震で揺れている。 いつまで続くんだろう、というか地震の巣の上に住んでいるようなものだ

記事を読む

no image

困ってる人

仕事場である「辺境ドトール」の店長となぜか横浜本牧に海釣りに行った。 というか店長に連れて行ってもら

記事を読む

no image

サッカーファン強化合宿

高橋源一郎の小説『「悪」と戦う』(河出書房新社)を読む。 文学が成り立つ前提をとっぱらうというタカ

記事を読む

no image

トルコで未確認物体を目撃&撮影

昨夜、トルコより帰国した。 すでにお伝えしたように、トルコのワン湖での取材中に、奇妙な物体を目撃、ビ

記事を読む

no image

ムスリム力士のことを考えて仕事が手に着かない

ツイッターでもちょっと書いたけど、大嶽部屋に入門したエジプト人力士アブディラーマン(アブディラフマン

記事を読む

no image

天地明察

冲方丁(うぶかた・とう)『天地明察』(角川書店)を読了。 いやあ、素晴らしい。 新しい日本独自の暦

記事を読む

no image

ソウル・ショック!

ソウルより帰国した。 予想以上に驚くことがたくさんあった。 まず、ひじょうに残念な話。 最初の目的で

記事を読む

Comment

  1. NYPD より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    唐突ですが、今年の2月に発刊された「G.E.Q」 柴田哲孝 著(角川)というミステリー本は読まれましたか? この作品、小説版ウィキ・リークスのごとく、大国の巨悪を実際に起こった惨事と辻褄を合わせて暴露する内容です。
    この作品で示唆していることを鵜呑みにすると、次に民主化動乱で騒がしいミャンマーにおいて大地震が起きるやもしれません。
    もし、未読であれば、ぜひご一読を。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年6月
    « 3月    
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
PAGE TOP ↑