身体のいいなり
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様

内澤旬子副部長の新刊『身体のいいなり』(朝日新聞出版)はもうとっくに読んだのだが、
来月11日にトークイベントがあるので、どこまで書いたらいいのかなどと思っているうちに
書きそびれていた。
予想通り奇書であるが、なにより驚くのが38歳でガンになるまで
アトピーと腰痛のため、化粧もできず、ハイヒールも履けず、酒も飲めなかったというくだり。
私が初めて会ったとき、めちゃかっこいいメイクで、すんげえいヒールでカツカツと現れ、がぶがぶ酒を飲んで「おめー、死ねっつーの!」と吠えていた内澤姉御。
あれは実はすべて「ニューウチザワ」だったのか。
つい6,7年前までは吹けば飛ぶようなかよわい人だったらしい。
誰か旧ウチザワの映像を撮っている人いないかな。
ビフォア・アフターを見てみたいと思うのは私だけではないはず。
まあ、異常な本です。
関連記事
-
-
南米の超古代文明!?
日本唯一、世界でも二人しかいない「カーニバル評論家」で、 『カーニバルの誘惑−−ラテンアメリカ祝祭
-
-
「Brutus」にて“辺境小説”を紹介
現在発売中の「Brutus」1.1/1.16合併号の特集は「夢中の小説」。 私も「小説の世界で見つ
-
-
シャングリ・ラは実在した!
探検部の後輩・角幡唯介の開高健ノンフィクション賞受賞作品 『空白の五マイル』(集英社から刊行予定)の
-
-
だからアメリカは嫌なんだ!
今、バンコクであります。 今回、フライトがノースウェスト航空。9.11以来アメリカの飛行機に乗るのは
-
-
マイブームじゃなかった…
依然としてマイ・ブームとして続いている「自閉症モノ」、 3冊目に読んだやはり泉流星の『僕の妻はエイリ
-
-
のまど寄席「林家彦いちの旅落語」
本屋プロレスや本屋野宿といった素っ頓狂なイベントがあったが、今度は伊野尾書店ではなく西荻窪の「旅の
-
-
未確認思考物隊の新テーマ
保江邦夫『武道VS物理学』(講談社α新書)はあまりに凄い本だった。 癌を患ったひょろひょろの世界的
- PREV :
- おすすめ文庫王国2010
- NEXT :
- 【訂正】岡野雅行『野人伝』


