笑えてスカッとするフランス映画
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様

軍事産業を皮肉った面白いコメディをやっているというので、
下高井戸シネマに見に行った。
タイトルが「ミックマック」だったこともあり、てっきりアメリカの作品だとばかり思いきや、
「アメリ」を撮ったジャン=ピエール・ジュネ監督によるフランス映画だった。
父親が地雷除去の事故で死に、自分も銃撃事件に巻き込まれて銃弾が頭の中に入ったままの
男が、不思議な一芸をもつホームレスグループの仲間たちと兵器会社の社長たちに復讐するという「スティング」みたいな話。
ひじょうによくできたエンタメで、批判精神もあるし、
笑えるし、なによりスカッとするフランス映画は初めて観た。
万人におすすめしたい。
ところで、主人公たちに追い詰められた兵器会社の社長たちが
いらいらしてエビを一気食いするシーンがあったが、あれは何だろう?
何かの象徴(デフォルメ)らしいが。
成金ということか、金持ちの憂さ晴らしでエビをばくばく食べるということなのか。
知っている人は教えてください。
下高井戸では来週金曜日までやっているようです。
関連記事
-
-
ギックリの元はこの本でとれた
まったくげっそりした一週間だった。 せっかくここ数年でかつてないくらい体調も体力もあがってきた
-
-
念願かなってモガディショ
今から十数年前だから、1990年代半ばか後半くらいだろうか。 ヨーロッパか中東かアフリカか忘れたが、
-
-
すべての酒飲みに読んでほしい
大野更紗『困ってるひと』(ポプラ社)の影でひっそりとだが、 私の『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)の見
-
-
3回目のボリショイ・サーカス
「本の雑誌」9月号の特集「エンタメ・ノンフ座談会」のゲラを校正する。 これがメチャクチャおもしろい。
-
-
ブックストア談は凄い!
「異国トーキョー漂流記」を大売りだししているユニークな書店「ブックストア談・浜松町店」へ行き、御礼
-
-
メモリークエスト締切り間近!
最近すっかりブログでの案内を忘れていたが、 web幻冬舎で連載中の企画「メモリークエスト」は まだ依
-
-
ソマリの海賊に実刑判決!
ソマリの海賊裁判。 世間的には微妙に話題になっているこの裁判、私は一回だけ傍聴することができた。
-
-
新刊「世界のシワに夢を見ろ!」完成
いよいよお待ちかね、新刊「世界のシワで夢を見ろ!」(通称「しわゆめ」)が完成した。 これはヤングチ
-
-
宣教師ニコライのファンになる
今、「移民の宴」で在日ロシア人取材をやっているので、その資料として中村健之介『宣教師ニコライと明治
- PREV :
- 写真家・後藤修身の撮ったパキスタン北部辺境
- NEXT :
- 白水社のウェブ



Comment
AGENT: SoftBank/1.0/840P/PJP10/SN353164031783845 Browser/NetFront/3.4 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1
こちらを読んで行ってみました。
本当に笑えてスカッとしました。
エビは何かはわからず。手榴弾と地雷を表しているのか。単に「食べ方による2人の性格の違い」ならば良く伝わるなぁと思いました。