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「 月別アーカイブ:2011年11月 」 一覧

インディアンの驚くべき小説

シャーマン・アレクシー『はみだしインディアンのホントにホントの物語』(小学館)という本を妻の本棚で見つけ、なんとなく読んでみたら、強烈だった。 北米先住民のスポケーン族の保留地に生まれ育った「インデ

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舟を編む

何とは言わないが、ひどい小説を読んでしまい、 「とにかく上質な作品で口直ししたい!」と本屋の棚を彷徨っていたところ 三浦しをん『舟を編む』(光文社)を発見。 辞書編纂編集部で辞書を作る話——という設

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霊感はない、ただ見えるだけ

工藤美代子『もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら』(幽ブックス)という本をもらっていたことを思い出し、読んでみたら、むちゃくちゃすごかった。 フィクションでもなければ取材して書いたノンフィ

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「倒壊する巨塔」は訳が素晴らしい!

ローレンス・ライト著、平賀秀明訳『倒壊する巨塔』(白水社)を読んだ。 素晴らしい本だった。 「イスラム原理主義」と俗に呼ばれるものが、いかにして生まれて成長していったのか、 今ひとつわからないままで

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私にとって最大最後の秘境はアメリカ

webマガジン幻冬舎で依頼募集中の「メモリークエスト2」更新。 新たな依頼になぜか自分のアメリカ音痴ぶりを延々書き連ねてしまいました。 ちなみに、今まで黙っていたが…いや、書くのを忘れていただけだが、

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島国チャイニーズと沖縄系ブラジル人

読了してから時間が経ってしまったが、野村進『島国チャイニーズ』(講談社)は 万人にお勧めの良書である。 在日中国人といえば、「犯罪」「違法」「反日」という言葉を連想しがちだが、 実際にはそんな連中は

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落語界の奇才、小説もいけるのか!

春風亭昇太がリーダー役を務める創作話芸アソーシエーション、略してSWA。 私は昇太さんの独演会も好きだが、このSWAも大好きで、3回行ったことがあるし、 DVDも2枚とも持っていて、何度も見直している

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小説の書き方本、ベスト3はこれだ!

「本の雑誌」12月号が届いた。 特集は「いま作家はどうなっておるのか!」 ベテラン文芸編集者が匿名で座談会をしたり、「作家人生すごろく」とかが掲載されているが、 あまりに私と無縁な話がかりで驚いた。

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猪木信者は本屋信者でもあった!

2年ほど前、「本の雑誌」で「プロレス本座談会」なるものが開かれ、 私も「レフリー:ジョー高野」として参戦した。 会場である新宿の居酒屋・池林房に行くと、パンパンに膨らんだボストンバッグを持って 入り

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ソマリアの海賊裁判は面白い!

ほとんどの人が知らないと思うが、ソマリアの海賊が日本に来ている。 日本も国際協力の名の下に法整備を行い、海賊行為違反法みたいな法律を作り、 海賊の容疑者を受け入れたのだ。 普通ならもっと注目されただろ

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最近の私の動向はこれだ!

最近、人に「今、何やってるの?」と言われることが多い。 たしかに、最近の私の動向は、自分でもわけがわからなくなるくらい、とりとめがない。 しかも、ふと思い出したのだが、その昔、私には「オフィシャル・サ

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デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇のお知らせ

高野さんより、「デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇」のお知らせ

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イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

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