僕の好きな東欧・北欧のサッカーの中でも特にお勧めのチェコと、94年大会以降やっとサッカーが市民権を得てきたアメリカの注目戦。チェコのすばらしさに舌を巻いた一戦でした。
チェコの先制ゴールは見事でしたね。右サイドにふってクロスを入れ、ドンピシャでヘディング。点で合わせる、お手本のようなゴールでした。開幕戦のフリングスのシュートを再現したかのようなロシツキの2点目も、ベストゴールの上位に食い込むのではないでしょうか。
チェコのサッカーは、ワンタッチでどんどんつないでいくパス中心のサッカーです。選手のポジションは常に三角形を保持し、その形・それぞれの頂点の選手を次から次へと変化させながら、ゴール前まで迫っていく。勝手に「チェコ・トライアングル」と呼んでますが、その精度の高さとスピードは見ていてホレボレします。体力的には消耗が激しいと思いますが、非常におもしろいサッカーですね。
アメリカも、前半こそチェコと似たような感じでパスをつないでいたのですが、いいところをことごとく奪われ、次第にチェコのペースになっていました。組織的でもあるし、いい感じのサッカーなのですが、なんとなく大味な感じもします。
第2戦・第3戦でいい面が出せればけっこういいところまでいくとは思いますが、死のC組に匹敵する強者揃いのE組にあっては、それも難しいかもしれません。
堅守に堅守を重ね、一本のカウンターで雌雄を決するカテナチオ=イタリアと初出場のガーナ。イケメンタレントを多く抱えたイタリアには誰もが注目するでしょうが、僕はイタリアのサッカーにはほとんど興味がないんです…。
そういうことで、放映が朝4:00からということもあり、リアルタイムでは見ませんでした。もちろん録画はしていたのですが、そのまま見る機会を失ってしまったというのが正直なところです。まあ、イタリアはそつなく勝つだろうとは思っていましたし、その通りになったので、なんの問題もないと思います。お許しを。
当然、ガーナのサッカーも観戦していないのでなんとも言えません。第2戦でチェコとぶつかるので、そのときにじっくり楽しもうと思っています。
アメリカはくせ者ですが、まずイタリアは順当に抜けることでしょう。チェコは、4大会ぶりながら文句なくいいサッカーをするので勝ち抜け、と言うか、ベスト4に入ってもらいたチームです。