予選リーグ第一節F組

[`evernote` not found]

日本(1) – (3)オーストラリア


んんー…。やはり落胆は隠せません。あとはクロアチアには必ず勝つ、ブラジルにも最低最悪引き分けしかなくなりました。負け方としても、ラスト5分で3点も入れられての逆転負けという、あとを引くような重い負け方なので、もう今日のことは完全に切り捨てて次節に臨むしかないでしょう。
日本の内容はけっこうよかったと言ってはいましたが、僕は開始早々から「おいおい、大丈夫かなぁ」と気が気でなりませんでした。スタミナを温存するためか、前半20分間の動きが緩慢だったこと。高さのある相手の封鎖のために、三都主が攻撃上ほとんど機能していなかったこと。そして、日本のサッカーがどういうものかが、はっきり出ていなかったこと。これらが敗因ではないかと思います。
 やはり強国と言われるチームは、たとえ勝てないとしても、確固たる自国のサッカーを持っています。また、初出場であっても何が何でも勝ちにいくという、強烈な精神力を持っているチームもかなりいます。日本は、そのいずれもが中途半端だったような気がしました。
 ただ、過去を振り返っても、サポーターをハラハラさせながら最後の最後で奇跡を起こすというシチュエーションが何回もあったのは確かです。神風とは言いませんが、大和魂で精一杯応援しましょう!
オーストラリアは、32年ぶりなのでほとんど初出場といってもいいと思いますが、試合巧者だし、暑い中でも崩壊しないサッカーをすることに長けています。これはひとえに、ヒディンク・マジックのおかげかもしれませんね。それと、やはり高さが半端じゃないことが身にしみてわかりました。高けりゃいいっていうもんじゃありませんが、意外に動きはキビキビしていて、フットワークも軽いのが強みです。
 日本にとっては、勝利をもぎとっていったにっくき敵ですが、王者ブラジル・鉄壁クロアチア相手にどこまでいけるか。けっこう興味津々です。

ブラジル(1) – (0)クロアチア


当然、F組所属の各国民は大注目していたと思いますが、予選第一戦でブラジルがどこまで本気を出すかがかなり疑問だったので、僕は流しながら見ていました。

ブラジルはやっぱりブラジル。今更言うまでもなく、きら星のようなスターがあふれるタレント軍団です。でも、勝ってあたりまえっていう不文律があるので、あまり楽しめませんでした。「なめとんのか、わりゃー!」と思えるくらい動かないし。ブラジルが本気を出すのは、トーナメントからなのかな。
 でも、ブラジルファンの方々には申し訳ありませんが、気が付いたら準々決勝敗退ってことも充分考えられます。今回はヨーロッパが舞台になっていることもあり、僕はなんとなくブラジルの優勝はないと思っています。
クロアチアは、フランス大会のとき、初出場にしてフランス・ブラジルに次ぐ第3位という、輝かしい奇蹟を成し遂げたチームです。しかも、両国をさしおいてスーケルという得点王も輩出しています。今回は内容的にあまり感動はありませんでしたが、その堅い守備はやはり健在ですね。
 日本と同じF組でなければ、チェコやスウェーデンと同じくらい応援していたと思いますが…。
W杯には大番狂わせはつきものです。何が起こるかわからないというのは、今大会ですでにいくつも証明されています。ただ、ことブラジルに関しては、予選リーグについてだけいうと順当と言わざるをえません。このグループは、日本人の誰もが「勝ち抜けはブラジルと日本」と信じてやまないと思いますが、世界的な目で見ると、やはりブラジルとクロアチアなのでしょう。しかしながら、日本だけは、大番狂わせを有効に使わせてもらって、勝ち抜けすることを願ってやみません。

[`evernote` not found]

予選リーグ第一節C組

[`evernote` not found]

アルゼンチン(2) – (1)コートジボアール

正直言って、アルゼンチンのサッカーはあんまり興味なかったので真剣には見ていませんでしたが、けっこうおもしろい内容でした。
アルゼンチンは、意外と組織的で堅実なサッカーだと思いました。特に守備に関してはその意識が高く、決定的な場面も何回かありましたが、攻守の切り替えが早く、スッと戻ってきてはゾーンを作って穴を開けさないといった徹底ぶりは、ブラジルには見られない面だと思います。GKの奮闘にも救われましたね。
 あと、クレスポ・リケルメ・サビオラの動きはもちろんいいんですが、左SBのソリンが至る所で非常に効いてると思いました。
コートジボアールは、初出場とは言え、ヨーロッパ各地で活躍する選手を多く抱えたタレントの宝庫です。あわや得点かといったシーンも数多く、しなやかというよりは強靱な肉体の強さにはホレボレします。特にドログバは、一人で5人に囲まれながらもラストパスを出すというシーンも見られましたね。
 後半はコートジボアールの方が押していたし、崩して崩して得点という点では、むしろコートジボアールの方に分があったと思います。

セルビア・モンテネグロ(0) – (1)オランダ

「攻撃のオランダvs守備のセルビア」と言われる中でのキックオフ。セルビアは、僕の大好きなストイコビッチがいた旧ユーゴからの流れがあるし、オランダは超攻撃的な集団。この試合も非常に楽しみにしていました。結果的にもとてもおもしろい試合だったと思います。
オランダは、ピッチをタッチラインギリギリのところまで広〜く使って、ダイナミックな展開をしていました。特に前半は、攻撃になった瞬間に、いったいどこから湧いてくるのって思えるほどすぐにスペースに入り込んできて、前衛が常にW型かM型になるようにポジションニングしていました。おかげで、守備に定評のあるセルビアもついていけませんでしたね。フリーキックの多彩さも見所の一つでした。
 後半はロッベンの孤軍奮闘という感じではありましたが、ドリブル突破だけではなく、もう少し人に預ければ得点になったのに、という場面もありました。でも、とにかくおもしろいサッカーです。
セルビア・モンテネグロは、ファンタスティックでもあった旧ユーゴのサッカーを一新し、組織的な守備中心のカウンター攻撃に一新したようです。しかし、3トップで超攻撃的なオランダにあっては、カウンターはもちろん、中盤の組織力もなくなっていました。
 後半は幾分持ち直して、トップからプレッシャーをかけられるようになりましたが、全体的に翻弄されたといった感じでした。
いやー、このグループはわかりません。それぞれに特徴のあるサッカーをするし、今回破れたチームも致命的な弱点があるというわけではありません。はっきり言って、相手国との相性とか戦術のぶつかり合いでどうにでもなるといった、まさしく死のC組です。希望的には、オランダとセルビアに勝ち抜けてもらいたいんですけどね。

[`evernote` not found]