印度放浪
公開日:
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最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
私の本を韓国の出版社に売り込んでいるエージェントのカンさんに会う。
「最近はどうですか?」と訊いたら、
「藤原新也さんの『印度放浪』と『西蔵放浪』を翻訳することにしました。
藤原さんにも会いましたよ」と言う。
「日本でいちばん落ち着くところはどこですか?」とカンさんが訊くと、
「渋谷のセンター街」と藤原さんは即答したそうだ。
「いやあ、藤原さんは感性が若いですねえ」とカンさんは感心していたが、
感性の若さの問題ではなく、それは藤原さん独特の「ツッパリ根性」だと思う。
アンダーで写真を撮りつつ、「これはアンダーではない。適正露出だ」と言い張ったのと
同じ根性だ。
60すぎてもまだ突っ張っている。
それはたしかに「若い」ということだ。
藤原新也おそるべし、である。
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