*

法隆寺の謎

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


武澤秀一『法隆寺の謎を解く』(ちくま新書)を読む。
インドの聖地を歩いて回った建築家が建築学と空間美術的視点、さらに古代史の権力闘争をからめて法隆寺の謎を解いていく。
「めぐる」という祈りのスタイルがキーワードの一つになっている。
タイには「歩く瞑想」というのがある。
本堂の中をぐるぐる歩きながら瞑想するのだ。
日本の巡礼もまさに円を描いてめぐる。
アジア的視点が入ると、解釈がおもしろくなる。
まあ、「インド」という言葉がちと引っかかるのだが。

関連記事

no image

野外の強者たち

 金曜日、山形かみのやま温泉で上映会。  いや、正確には山形大学医学部法医学科の先生が主催する「勉

記事を読む

no image

『困ってるひと』ついに発売

大野更紗『困ってるひと』(ポプラ社)がついに発売となった。 今アマゾンで見たら、180位である。

記事を読む

no image

鍵は辺境にある!らしい

すごい本が出たものである。 内田樹『日本辺境論』(新潮新書)。 「日本人とは何ものか? 鍵は『辺境

記事を読む

no image

熱燗プロジェクト敗れたり!

先週の金曜日から日曜日にかけて、 南三陸町にまた行ってきた。 今度はボランティアでなく、月刊「おとな

記事を読む

no image

謎の怪魚ウモッカ!

突然、魂の叫びを発したところ、いろいろとおもしろそうな「探し物」関連のコメントをいただいた。 その中

記事を読む

no image

撮影会はないのか

もうここ半年くらい、ずーーーっと思いつづけていることがある。 自分の泳ぐ様子をビデオに撮影してみる方

記事を読む

no image

啓文堂の罠

 京王線沿線に住んでいるため、同線沿いに展開している啓文堂に入る機会が多く、 同時に啓文堂各店(あ

記事を読む

no image

「大人の遠足」速報

みなさん、お久しぶりです。 私は、アルジェリア領のサハラ砂漠で行われた「サハラ・マラソン」42.19

記事を読む

no image

芳醇そば焼酎 みんがらーば

高田馬場のミャンマー料理屋「ミンガラバー」で、 ノンフィクション作家の西牟田靖君とまだ新婚の奥さん

記事を読む

no image

高野秀行の新刊、続々?!

「高野秀行」の本が続々と出ている。 今度は五段ではなくたしかに私の本なのだが、 韓国語版だ。 すで

記事を読む

Comment

  1. 歩く人 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.0.04506)
    はじめまして。
    「歩く瞑想」というのがあるのは、面白いですね。著者の武澤さんが今、講談社のポータルサイトで マンダラの謎を解く という連載をやっておられるのですが、そのなかで、「瞑想のなかで歩く」「回ることを瞑想する」というのが出てきます。符合するところがあって、とても興味が惹かれました。
    ところで、
    「インド」という言葉がちと引っかかるのだが。
    というのは、どういう意味なんでしょうか???

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年5月
    « 3月    
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
PAGE TOP ↑