危険の意味
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
『アフリカにょろり旅』(講談社文庫)の著者、青山潤氏(東大特命準教授)と対談。
一年のうち3,4ヶ月は海外でウナギを追い求めているというアウトドア派研究者だが、
話はむっちゃ面白かった。
インドネシア・スラウェシ島での調査では、
目的地の湖がクリスチャンとムスリムが殺し合いをやっているど真ん中にあり、
途中の村には人間の頭蓋骨が並べられ、
「これ以上先に行くときはよく考えたほうがいい」と書かれていたが、
青山さんたちはウナギのことしか考えずに突破。
そのあとも軍の護衛が「これ以上は危険だから」と帰ってしまったのを
「ウナギを見つけるんだ」という一心で突破。
それで「僕は研究者なんで、危ないところへは行かないんですよ」とまじめな顔で言うので
私もカメラマンも編集者もみんなで、「行ってるじゃないですか!」と声をそろえてつっこんだ。
小説現代9月号(8月22日ごろ発売)で読むことができます。
関連記事
-
-
新連載はまさか、あの…?!
『アジア新聞屋台村』本日発売!…なのだが、なんか、今回もまた売れない予感がしてきた。芥川龍之介ではな
-
-
本の雑誌はみんなの実家なのか
ツイッターでつぶやいたので重複するようだが、昨日久しぶりに本の雑誌を読んだ。 いつも買おうと思い
-
-
可哀想なレビュアーの話
角田光代の『紙の月』(角川春樹事務所)を読んでから、アマゾンのレビューを見た。 「駄作です」という
-
-
続・「クレイジージャーニー」とすしざんまい
昨日、ブログを書いたあと修正しようとしたけど、私のIT力の限界か、二度とログインできなかった。
-
-
世界の巨乳に夢を見ろ?!
珍しく午前中に家を出て、東西線で移動中、突然便意を催した。 九段下の駅の便所に駆け込んだとこ
-
-
ブックストア談 浜松町店
浜松町の貿易センタービル別館2Fに「ブックストア談 浜松町店」という書店がある。 ミャンマーから


