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月刊日本語

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


日本語教師やそれを目指す人向けの雑誌「月刊日本語」(アルク)のインタビューを受ける。
担当の編集者Kさんは十年以上前、同社の「English Journal」におり、
私は彼女のもとでライターとして仕事をしていた。
Kさんとは一緒にいろんな人に会いに行ってインタビューをしたことを思い出す。
演劇の鴻上尚史、平田オリザ、シンガーソングライターの友部正人、漫画家の中尊寺ゆつこ、
有給休暇を4年とって世界中を自転車で旅した坂本達、海洋冒険家の白石鉱次郎、
ジョン・カビラ……。
私が唯一一般的なライターらしき仕事をしたのがこのときだ。
不慣れな仕事で毎回えらく苦労した記憶がある。
Kさんは私と同世代と思うが、今でも若くて十年前とさっぱり変わった様子がなかった。
ちなみに同席した同誌の副編集長も、昔私と一緒にインタビューに行ったことがあるとわかり、なんだか同窓会のような気分で歓談。
インタビューは「される側」だと原稿を書かなくていいから
ほんとにラクだ。
       ☆        ☆         ☆
twitterで、韓国人の人が「高野秀行のワセダ三畳青春記を韓国のKBSが盗作した」とか発言しているらしい。
一体何のこっちゃ?

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  1. 一ファン より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.1; ja; rv:1.9.2.12) Gecko/20101026 Firefox/3.6.12
    高野さん、こんにちは。新刊の腰痛探検家も楽しく読ませてもらってます。
    >韓国人の人が「高野秀行のワセダ三畳青春記を韓国のKBSが盗作した」とか発言しているらしい。
    グーグル検索で↓のようなページ(該当箇所はページ中盤部分)が出てきましたよ。
    借りて使ったこと? 良心の問題? ドラマ盗作論議ずっと…
    外国作品と背景・大使同じで疑惑-解明相次いで
    http://toriton.blog2.fc2.com/?mode=m&no=779

  2. HU より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    盗作されるのも名作の条件ですね。韓国でもずいぶん読まれてるんだなぁ。
    一ファンさんのサイトで「背景・大使同じ」と書いてあるのは「背景・台詞同じ」の翻訳ミスです。
    自動翻訳だとよくある間違いですね。あとでKBSの釈明文を翻訳しときますね。

  3. HU より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    http://gall.dcinside.com/list.php?id=kbs_drama&no=155095&page=1&bbs=
    ドラマスペシャル「かたつむり考試院」剽窃是非についてのKBSの表明。
    KBSドラマスペシャルプロデューサーです。
    作成者 ハム・ヨンフン
    作成日 2010年11月11日
    ドラマスペシャルプロデューサーを担当しているハム・ヨンフンと申します。
    掲示板で何名かの視聴者が指摘されたドラマスペシャル22回「かたつむり考試院」と「ワセダ1.5坪青春期」という日本の小説との類似性問題について申し上げようと思います。
    「かたつむり考試院」のストーリーは基本的には数年間の考試院生活をしてきた、親しい作家の個人的な経験を基礎としたものです。
    「公園非常」などのエピソードというか人物群像のキャラクターも実際にその考試院に済んでいた人物たちから多くの部分のモチーフを借りたものです。
    ところが、それとは別に言及していただいた「ワセダ1.5坪青春期」からインスピレーションを受けた部分があることも事実です。
    作家は数年前この小説を楽しく読み、指摘された台詞をメモしてあったのをこのドラマで休学生の台詞として借用しました。
    参考に二つの部分を比較すれば次のようになります。
    「ワセダ1.5坪青春期」
    野々村(主人公が住む自炊部屋)は…(中略)学校と近いのがいい。無理に授業に行かなくても大学の建物を眺めるだけで出席したような気分になるためだ。
    「かたつむり考試院」
    休学生「ここで学校が見えるからね。朝おきて学校を見ればちゃんと行ってきたようなものさ。」
    文句は若干違いますが同じ内容で、小説の内容を借用したものに間違いありません。
    髪の毛のエピソードの件は若干異なります。勿論小説にも髪の毛に関連するエピソードが登場します。その原文を紹介すると次のようになります。
    「見ろよ!田代、なんで便所に髪の毛を捨てるんだよ。我慢にも限界があるぜ!」
    「ぼ…ぼくはそんなことしないよ」
    田代のおずおずした声が聞こえた。
    「おまえなに言い逃れしてるんだよ!正直に謝って改めればいいんじゃないか?」
    その言葉をはじめに、ケンゾウさんは思いつくままの非難を浴びせ扉をバンと閉めて帰っていった。弁護士になろうという人が相手方には口を一回も開かせないのだから、まったくのアイロニーだ。
    そして気負い立っていたのはこの種の怒りが二、三回続いていたという点だ。
    「かたつむり考試院」では排水溝につまった髪の毛のかたまりが11号のおじさんとロッカー、そして11号のおじさんとミルの「公園非常」の対決の素材として使用されました。類似した場所がないことはないのですが、この部分は小説の借用ではありません。
    「かたつむり考試院」の発想のはじまりは「男だけが住む考試院に独特なキャラクターの女が入ってきて繰り広げられること」でした。そのような状況が起こったとき、どんな葛藤があるかを悩む過程でトイレとシャワー室に着想し、排水溝につまった濡れた髪の毛のかたまりが重要な素材として登場したのです。
    共に共同住宅を素材にした二つの作品で登場人物が髪の毛を問題にするというところに類似性があります。そしてそこについての指摘も十分に可能なことだと考えます。
    ですが、共同浴室とトイレを使う背景をあつかう作品であれば、誰かが下水溝を詰まらせる髪の毛について不満を吐露する場面をよくある場面であり、それのオリジナリティーはそのような生活を一番最初にあつかった作品が持つようになるでしょうが、私たちの生活であまりにありふれていて共感できる状況であるので、オリジナリティーに対する論戦は不必要であるようです。

  4. HU より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    続き。
    製作陣はやはり事前にこのような事実を認知しておりましたが、二つの作品を比較してみれば髪の毛のかたまりに触発された二回の対決は、小説とは全く異なる脈絡の、固有の創作物であると判断したため、髪の毛の部分を修正しませんでした。
    「かたつむり考試院には本物の受験生はいない。代わりに
    まだ時代に足並みをそろえられない
    ゆっくりした青春が
    静かに留まっている。
    愛に餓えた青春ですが
    彼らにも愛がある。
    愛があるからさらに寂しく
    愛があるからさらに悲惨かも知れないけど
    愛があるから
    のろまでひっくり返った生活でも
    それでも一歩踏み出して見る」
    上の文句は作家が書いた「かたつむり考試院」の企画意図です。
    ドラマを見た視聴者の皆さんなら、餓えの企画意図に十分に共感されると信じます。小説で共感した台詞の一つを借用した部分は文句を少し換えてはいますが、軽率な部分があったと考えます。十分に憂慮するばかりですが、問題提起をしてくださった視聴者の皆様に深い感謝をいたします。ですが、このドラマは小説をドラマ化したものではなく、誰かの創作物を盗用しようとしたことは、絶対にありません。「かたつむり考試院」のかたつむりたちの真心、過ぎていった6ヶ月間に「よいドラマ」を作ろうと努力してきたKBSドラマスペシャルの真心を汲んでいただけるならば、小さな失敗を寛大に容赦していただくことを望みます。ドラマに対する熱情と真心をこめ、より素晴らしいKBSドラマスペシャルとなるよう、精進いたします。宜しくお願いします。
    (以下、ブログ引用者の言葉)
    借用は貸してくれる人も知った上で堂々と借りるもので
    剽窃は貸してくれる人が知らなくて、借りる人は堂々と使っているもの…
    果たしてこのドラマは何だろう?
    借用だったとして、果たして「ワセダ1.5坪青春期」の作家は知っているのかな?

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    • RT : 旅人として尊敬する高野秀行さんの著書読了。素晴らしい内容!徹底した現場主義は勉強になります。 個人的には、納豆の世界とかつて調べたゴマの世界に関係性を感じゾクゾクしてきました。今度南米に行ったら・・・ ちなみに私は納豆NGです。笑 http… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 高野秀行『幻のアフリカ納豆を追え!』面白かった。 前作『謎のアジア納豆』のほうが読んでいて面白かったかなと思ったけど、アフリカフィールドワークの描写の面白さ、紹介される納豆の多彩さなど実に面白い。最後に開陳されるサピエンス納豆仮説の壮大さも素晴らしい。 ht… ReplyRetweetFavorite
    • 健ちゃんは幼なじみだから容赦ない。しょっちゅう、「秀ちゃんはほんとにダメだな!」とよく叱られている。ゲストで登場したら、またダメ出しの嵐を食いそう…。ヤバいことを言われなきゃいいが…。 https://t.co/GjMZORwe3K ReplyRetweetFavorite
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    • 自分の本は抜きにしても、紀伊國屋新宿店はいい。2Fにちゃんと「ノンフィクション」の棚があり、しかも国内・海外両方が収められている。社会問題・旅・各国事情に収まらない「ノンフィクション」としか言えない本がたくさんあるのだから。個人的… https://t.co/ZX1myE9Anw ReplyRetweetFavorite
    • 半年ぶりぐらいに紀伊國屋書店新宿本店に行ったら、『幻のアフリカ納豆を追え!』が巨大に展開されていて驚いた。こんな時代が来るとは…。いや、ありがたいことです。 ReplyRetweetFavorite
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