*

うう、気持ちわるいのに…

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


土曜日は、「アスクル」仲間の二村さん(ゾウに追いかけられている人)と
金澤さん(道場破りでリクルートをする人)、それに妻、
さらに金澤さんの知り合いなど6人でブータンの焼酎などを飲み、泥酔。
日曜日の朝は完全な二日酔いで何もする気力がわかず
ちょうど「酒とつまみ」編集部から届いたばかりの『酔客万来』(酒とつまみ社)を読む。
中島らも、蝶野正洋、みうらじゅん、高田渡、井崎脩五郎といった錚々たる人たちへの
インタビュー集なのだが、これが普通のインタビューではない。
ほとんど編集なしで、みんなで酒を飲みながら、
ぐだぐだと話がつづいていく。
そのぐだぐだ感と彼らの繰り出す話芸やネタが素晴らしいのだが、
ゲロとかウンコ、失禁とかの話も多く、
こっちは今現在、二日酔い状態なだけに、話が面白ければ面白いほど気持ちがわるくなる。
でも面白いからやめられない…という、ひじょうに苦しい読書を味わうはめになった。
でも、アンドレ・ザ・ジャイアントが試合前にワインのボトル24本をヤクルトのように
飲んでたなんて話があったら、やめられるわけがないよな。

関連記事

no image

八王子の人間だから

火曜日に集英社の会議室で角幡唯介と対談したが、 三日後の金曜日、まったく同じところで今度は中島京子

記事を読む

no image

酒よりカツカレー

モガディショからソマリランドのハルゲイサに戻り、さらに今日、飛行機で隣のジブチに出た。 世間のイメー

記事を読む

no image

ナカキョーの文庫解説に感激

西芳照『サムライブルーの料理人』(白水社)を読む。 サッカー日本代表専属でワールドカップにも2回帯

記事を読む

no image

ミャンマーでまた政変?!

 さあ、「ビルマロード」へ行くぞ!と気合を入れ、さらに今年末には「イラワジ河ほぼ全流下りをやるぞ!」

記事を読む

no image

多忙な土曜日

「本の雑誌」2月号届く。 私も「レフリー・ジョー高野」として参加したプロレス本座談会は、 なかなか

記事を読む

no image

友だちは反政府ゲリラだけ…

チェンマイにいる。 4年ぶりだが、驚くほど街が変わった。 見知っている建物がない。 だから自分がどこ

記事を読む

no image

2006年に読んだ本ベストテン(ノンフィクション部門)

小説につづいて、今度は2006年に読んだノンフィクションのベストテンです。 1.山本譲司『累犯障害者

記事を読む

no image

館山で昼寝

ぶらっと東京湾フェリーに乗って館山に行ってみた。 船の中でビールを飲んだら眠くなり、館山駅近くの小

記事を読む

no image

エンタメ言語学者・黒田龍之助がおもしろい!

ときどき一緒に飲む編集者のAさんに「黒田龍之助の本は面白いですよ」と勧められた。 以前、NHKロシア

記事を読む

no image

人の旅がうらやましいときは

最近ここに書くのをすっかり忘れていたような気がするが、「メモリークエスト2」の方も少しずつ進めている

記事を読む

Comment

  1. Kojima より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
    プロレスラーの酒に関する逸話は尋常じゃないですよね。
    昔、小橋健太がダチョウ倶楽部という三人組のお笑いタレントと寿司の大食い対決する番組をみました。
    小橋は寿司三貫をいっぺんに口に放り込み、ビールのジョッキを一気に飲み干す。これをとんでもないスピードで繰り返し、三人に完勝していました。
    1分間に5杯くらいジョッキをのんでいまいた。
    尋常じゃない。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑