もう一人の「高野秀行」との出会い
公開日:
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最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
ご存知の方も多いと思うが、将棋の棋士に私と同姓同名の「高野秀行五段」という人物がいる。
ネットで「高野秀行」を検索すると何万件もヒットするが、ほとんどが私か高野五段のどちらかなので、よく間違える人がいる。
「高野君、将棋もできるんだ。すごいねえ」と感心されたことも一度や二度じゃないし、実際に雑誌やインタビューのプロフィールで「将棋の腕前のプロ級」だとか、「主な著書に『これにて良し?—四間飛車VS急戦定跡再点検』など」とか書かれたこともある。
そんなわけあるはずないのにねえ。
高野五段はまだ三十二、三歳ながら著書もあり、マスコミにもちょくちょく登場するから、相当腕が立ち、しかも人気棋士のようだ。
ますます気になっていたが、最近、人に教えられ、すごいことを発見した。
高野五段は読書家でもあり、最近「タカノゴダンの書評ブログ」なるものをはじめている。
http://escala.mycom.co.jp/Entertainment/book/2006/01/post_1.html
で、真っ先にとりあげたのが、なんと私の「異国トーキョー漂流記」。
どうやら、私の本をよく読んでくださっているようだ。
文章もうまい。
いたく感激して、さっそくコメントを書き込んだ。
高野五段からもひじょうに好意的なお返事がかえってきて、
お互い、酒が好きだということも判明した。
いつか、お会いできたらいいなあと思う。
でも、そのとき互いに相手をなんと呼びあえばいいのだろう?
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Comment
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そういえばそうですね……
「冒険さん」「将棋さん」でも変だしなあ。
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おお、これいい話ですねー。
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エスカーラ編集部の小宮と申します。
『タカノゴダンの書評ブログ』の
編集担当をしております。
もしもご都合がよろしければ、
棋士高野氏と一席設けられればと
思っておりますが、いかがでしょうか?
ご興味がおありでしたら、ぜひ
escala@mycom.co.jp、
もしくは03-6267-4453まで
ご一報頂ければ幸いです。
突然のご連絡失礼致します。
よろしくお願いいたします。
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はあー、タカノゴダンは32、3才くらいなんだ。オレはてっきり60くらいのご老人で
「ワシの名をカタるとはけしからん!」
と怒ってると想像していた。
ぜひ対談してください。
でもタカノゴダン、やっぱりインドには入国出来ないのだろうか?
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タカノゴダンは生年月日と本籍がちがうので、何も問題ありません。
でも、もしそれすら同じ人がいたならどうなんでしょうね…。
もしかして、「それは同姓同名の別人」と強弁すれば通ってしまったのかな…?
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初めまして。
棋士の高野秀行です。
この度は書き込みありがとうございました。
ご挨拶もなく、取り上げさせていただいたので
失礼かなと思っていたので、大変嬉しくまた
感激しました。
これを機会にこれからよろしくお願い致します。
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僕の場合の「小林 純同名伝説」もすごいですよ。
やたら多いし、面白いはなしも結構あります。
今度、書いてみようかな。
ちなみに、ワタル社長の妹君は、小林純子さんです。