*

トルコの怪獣ジャナワール取材

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

にわかに周囲でいろんなものが動き出し、
ブログもすっかりごぶさたしてしまった。
まずは8月22日から約2週間のトルコ取材。
トルコのワン湖に再び出向き、「ジャナワール」と呼ばれる怪獣の真相を探る。
(日本では「ジャノワール」あるいは略して「ジャノ」と呼ばれているが、
「ジャナワール」が正しい。トルコ語で「怪物」の意味。)
ジャナワールの映像をとって世界に広めたウナル・コザックなる人物がいる。
その人の行方を探っていたら、トルコ語で書かれた、一冊丸ごとジャノワールの
研究書が発見された。
トルコ語ができる友人に頼んで訳してもらっているが、
この本がすごい。
ジャナワールを目撃した50人近くの証言があるだけでなく、
目撃者の氏名・年齢・住所・顔写真まで一挙掲載されている。
こんなUMA本は見たことがない。奇書だ。
ウナル・コザック氏は共著者に名を連ねているが、
コザック氏がやったのは目撃談の収集取材だけで、
主著者は謎の大学教授。
他にもわけのわからない奇妙な話がてんこ盛りで、
どんなことに出くわすか想像がつかない。
ひじょうに楽しみである。

関連記事

no image

今年からノンフィクション作家

みなさん、明けましておめでとうございます。 今年は何をするか。 まずは肩書きを変えることにした。 正

記事を読む

no image

mission complete

ima,yatto shuto Dhaka ni modotte kita. shinjir

記事を読む

no image

ソマリ人とイスラエル人

火曜日、ずっと前からコンタクトをとろうとしていたソマリ人の人からメールが来て、 「今日の夕方4時に北

記事を読む

no image

両国の暴走特急相撲

金曜日。午前中は六本木ヒルズに行き、J-WAVEの番組を収録。 web本の雑誌BOOKSTANDなる

記事を読む

2013年に読んだノンフィクション・ベストテン

毎年恒例となっている「今年読んだ本ベスト10」をやるのをすっかり忘れていた。 今急いでやります。

記事を読む

no image

芳醇そば焼酎 みんがらーば

高田馬場のミャンマー料理屋「ミンガラバー」で、 ノンフィクション作家の西牟田靖君とまだ新婚の奥さん

記事を読む

no image

彼らもイランに行った

自分の本が出ると、意味もなく書店に“確認”に行くという癖は 何冊出しても換わらない。 今回も『アジ

記事を読む

no image

知られざる危険地帯・タイ最南部の謎

私は定期的に新聞を変える。どれも一長一短で決め手にかけるからだ。 今月からは久しぶりに朝日新聞

記事を読む

no image

原宏一氏と対談

新宿のナイジェリア料理店で異能の小説家・原宏一氏と対談。 原さんは昨年、『床下仙人』で「啓文堂おすす

記事を読む

no image

このベタな帯の作者はなんと…!!

妻・片野ゆかの「犬部!」(ポプラ文庫)が4月6日に発売になる。 単行本で3万部近く売れた、我が家で

記事を読む

Comment

  1. 太郎 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
    そのトルコ語の本を日本語に翻訳させたものを読みたいな・・・・

  2. OPPU より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.17; Mac_PowerPC)
    そういえば、ジャナワールはクロノサウルス説があるんですね。時の竜っていい名前ですよね。

  3. タカ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)
     トルコ行かれますか。
     中東で戦争がおきている今、お気をつけて。

  4. KOW(つ∀`) より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; (R1 1.5); .NET CLR 1.1.4322)
    ジャナワールの報告ですが
    それに憑かれたトルコの人たちの様子も
    ぜひ読んでみたいです。

  5. 75875484 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
    も核の間核のまく間の間偽間に巻きに間の機マラ機真野家のきり間のりも切りもの気味式の巫女聞くのに野に苦肉に聞くに好く気菜に楽か余ら羽化肉化に菜寛容恵那や湯なんらにらすは二位すり木間は聞く浜の間に間何機に間も乗りリマに気にいすんくまないのらぐてにら

太郎 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑