*

まるで結婚式のような…

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


 上映会第3弾はmixiの高野秀行コミュの主催。
 これが凄かった。
 コアなファンばかり50人も集まり、みなさん、ほとんど私の本を読んでいるので、
他の上映会のように『怪獣記』や『ムベンベ』がどういう本なのかなどという説明は一切なし。
 いきなりビデオを流せるのでたいへん楽だった。
 これまでの上映会は最初は固い雰囲気で二次会あたりで盛り上がるのだが、
今回は初っ端からお客さんが暖まっており、ビデオでも私の発言でもとにかくどっかんどっかん受ける。
 出席者が一言ずつメッセージを書いた「ファンレターズ」なるものもいただく。
 うーん、まるでアイドルみたいだ。
 一次会もさることながら、二次会も大盛況。
30人が出席、高田馬場のミャンマー・レストラン「ミンガラバー」が貸切である。
 こちらでも私はあちこちのテーブルに呼ばれて記念写真を撮られたり、
知られざるエピソードを訊かれたりする。
 何かに似ている…と思ったら、結婚式にそっくりだ。特に二次会は。
 この日ばかりは主人公をみんながひたすら立てて、ちやほやしてくれるのである。
 個人的にはなかなか思うようにいかない状況が続いているが、それを束の間忘れさせてもらった。
(写真:出席者のある女性は「燐光」という錦鯉の専門誌(!)の編集者で、
見本誌を一部いただいた。こんな雑誌があるのか…)

関連記事

no image

「占い」と「UFO」収録

雪の東京へ出て大阪のスタジオ収録へ。 箱根を越えたら雪などまったく降ってないのでちょっと驚く。 今回

記事を読む

no image

ラッシャー木村はツイていた

一昨日、夜ケーブルテレビでナイターを見ようとしたら、 たまたまNOAHの試合がやっていた。 しかも「

記事を読む

no image

エンタメノンフの傑作

巷では有名なのに、私は全然知らないという物事がたくさんある。 おそらくは徳島県上勝町の「奇跡」もそ

記事を読む

no image

呆然

ソマリアのモガディショでいつも世話になっている友人のジャーナリスト2名が「日本に是非来たい」というの

記事を読む

no image

カゴの中の鳥のつぶやき

謎の海賊国家プントランドに入ってからもうすぐ一週間。 今は首都のガロウェという町にいる。 滞在し

記事を読む

no image

だから「吸うな」「飲むな」

 金曜日、アメリカで日本の小説やノンフィクションを翻訳出版しているバーティカルという出版社に売り込

記事を読む

no image

本物のダービーをつくる方法

イビチャ・オシム『考えよ!』(角川ONEテーマ21)を読む。 例によっていろいろな提言に満ちている

記事を読む

no image

「ミャンマー」じゃなくて「バマー(ビルマ)」だった

昨日、高橋ゆりさんからメールが来た。彼女も『ハサミ男』に名探偵サンシャーの話が出てくることにびっくり

記事を読む

no image

ワット・パクナム日本別院

「おとなの週末」で始まる連載記事の取材で、 成田にあるタイ寺院「ワット・パクナム日本別院」を訪ねた。

記事を読む

no image

今年からノンフィクション作家

みなさん、明けましておめでとうございます。 今年は何をするか。 まずは肩書きを変えることにした。 正

記事を読む

Comment

  1. よっしぃ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1)
    先日はどうもありがとうございました。
    主催者の”よっしぃ”です。
    予想通りの濃い会になり、参加された方も
    すごく満足していて、主催(というよりも会場をおさえただけ)の
    私としても鼻高々という気分です。
    ぜひ、第2回も、という声もあがっています。
    個人的には、この錦鯉専門誌の編集者が
    船戸与一の大ファンで、そこから高野さんを知った(しかも女性)
    という話に驚き
    「うむ、次は船戸コミュと連合して、”探検部先輩・後輩対決”だな」
    と思っている次第であります。

  2. rinko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
    うわあーー!写真載せていただいて、ありがとうございます!
    よっしぃさんのコメントにも登場させてもらって・・・感無量です。
    先日の上映会&二次会、本当にありがとうございました。
    高野さんご本人にお目にかかれて、ホントに最高の1日でした。
    次回作出版記念パーティーとか、何でもいいんですが、
    このコミュニティでまた何かできたら・・・と熱望しています。
    そして高野さん&船戸さんはワタシの永遠のアイドルです♪

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑