*

『わが盲想』見本出来!!

公開日: : 最終更新日:2013/05/13 高野秀行の【非】日常模様

2013-05-10 12.01.22
 ゴールデン・ウィーク中は風邪とその後遺症の酷い咳のため家で休んでいたら、
その後から猛烈に忙しくなった。
 キャンセルしたいくつもの打ち合わせのほか、講演会やトークイベントが2週間で5本、ラジオ出演2本、テレビ出演1本。
イベントやラジオ・テレビは事前に打ち合わせもあり、またその都度写真や映像をセレクトするから目が回りそうだ。

で、こう忙しくなって「ああ、のんびりしたい…」と思うと、体調がよくなるのだ。
やっぱり「ぶったるんでる病」だったのだろう。

本来はゴールデン・ウィーク前後に読んだ本の中でこれは!と思ったものを紹介したいが、
その前にアブディン『わが盲想』(ポプラ社)の見本が届いた。

特注の光り輝くようなレモンイエローの表紙も中のデザインもすごくいい。
本文もつい読んでしまったが、最後の最後までアブディンと編集の斎藤さんが頑張ってくれて
ひじょうに完成度が高くなっている。

アブが本を書いたら、それは絶対に面白い本になるに決まっている。
そう思ってから早5年。
思い描いていたとおり、いやそれ以上の本ができあがって感無量だ。

アブの奥さんアワーティフさんも大満足で、さっそく保育園のママ友に予約営業を行っているという。
書店の店頭に並ぶのは今週の木曜日(16日)だと思う。
Amazonでは予約受付中。

…と書いているうちに、もう出かける時間。
今日はこれからTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」に出演するのだ。
まだ二日酔いで気持ち悪いのだが、行かねば!!

関連記事

no image

『ルポ アフリカ資源大国』 

ソマリアに行ったことのある日本人ジャーナリストはいないかと調べてみたら、 毎日新聞のアフリカ特派員だ

記事を読む

no image

霊感はない、ただ見えるだけ

工藤美代子『もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら』(幽ブックス)という本をもらっていたこ

記事を読む

no image

「なんだかわからない…」魚類研究の大家

先週、魚類研究の大家の先生にお願いし、「謎の物体」映像を見てもらった。 結果は、「なんだろうねえ、不

記事を読む

no image

Arrived at Amman

sakki yorudan no anman ni tsuita. shiria no damasu

記事を読む

no image

世界のコジマ

辺境ドトールで杉江さんと打ち合わせ。 このブログや杉江さんの日記を読んでいると私たちが四六時中つるん

記事を読む

no image

交通事故は危険

ナイロビ在住のフリーのカメラマン、中野智明さんと約10年ぶりに会い、 エチオピアの話をきく。 アフリ

記事を読む

no image

ソマリ娘、二十歳の新春

正月に八王子の実家で振り袖を着たソマリ娘のサミラ。

記事を読む

no image

原宏一氏との対談がウェブ登場

昨日まちがえて「タカタカ対談リターンズ」と書いたが、 「タカタマ対談」でした。 まさか「本の雑誌」の

記事を読む

no image

どこまで行くのか、韓国

またしても竹島問題で関係が急速に悪化している日本と韓国だが、 私の本はゴンゴン出版されつづけている。

記事を読む

no image

本格エンタメノンフの傑作

平松剛『磯崎新の「都庁」』を読了。 著者については恥ずかしながら全く知らなかったが、2001年に同

記事を読む

Comment

  1. こーすけ より:

    待ってましたという感じです。
    高野さんの著書をずっとリアルタイムで
    拝読してきましたが登場された方がそのまま出版されるのは
    とっても楽しみです。早速予約してしまいました!

    (ひそかに杉江さんの本も愛読している
    高野マニアの身としては
    続編も出してみてほしいです)

匿名 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑