*

ツチノコ!?の正体

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


昨日の画像はコメントしてくれた方の指摘どおり、フォトショップで加工がされていた。
もともとの画像はこれ。
正体は、アズマモグラを呑み込んだ直後のアオダイショウ。
この写真を撮影し、私に送ってきてくれたのは
宮城教育大学・環境教育実践センター助教の溝田浩二さん。
このアオダイショウ、溝田さんがよく行く仙台市内の雑木林に生息し、「いつも同じ場所で
見かける顔なじみ(?)のヘビ」だそうだが、モグラを飲み込んだあとでは
見かけが激変したらしい。
溝田さん曰く、
「アオダイショウは色彩も単調で、縞も斑紋もない地味なヘビなのですが、
『体が伸びれば見事なタテ縞模様が現れる』
ということを私もはじめて知りました」
しょっちゅう野山を歩いている生物学研究者でも
なかなかこういう現場に立ち会えないようだ。
それにしても、話に聞く「ツチノコ」そっくりなのに驚く。
尻尾が写ってないのでよくわからないが、この写真だけだと
とてもアオダイショウには見えない。
私のような素人は簡単に騙されそうだ。

関連記事

no image

「飲み」の黄金世代

一緒にコンゴにも行った駒大探検部の先輩・ノノさんがついに結婚、 新婦の地元で式と披露宴が行われた。

記事を読む

no image

「ゴールデン・トライアングル秘史」

トウ賢著(トウはトウ小平のトウ)「ゴールデン・トライアングル秘史(以下GT秘史)」(NHK出版)と

記事を読む

no image

やっぱりミャンマーの辺境は怖い

先日、ヤンゴンで世話になった友人Kさんから こんなメールがさっき届いた。 「昨日、ヤンゴン・プタオ

記事を読む

no image

我が言い訳

昨日、なんと今月5度目の神楽坂詣で。 やっと「移民の宴」4回目の取材が終わった。 明後日までに原稿を

記事を読む

no image

イラン&スーダン

毎日日替わりで、いろんな国の話を現地出身者か現地をよく知る日本人の人たちに聞いている。 金曜日も風

記事を読む

no image

淋しい…

ここ数日で、今まで抱えていたものが突然、全部おわってしまった。 NHK「ビルマロード」の編集終了(放

記事を読む

no image

外国語に泣き、日本語に笑う

日本語教師およびそれを目指す人向けの雑誌「月刊日本語」(アルク)4月号から、新連載をはじめた。 題

記事を読む

no image

気仙沼産かじき

土曜日、スーパーに買いだしに行ったら、気仙沼産のかじきの切り身が売っていた。 しかも半額。 買ってき

記事を読む

no image

再読でも感激できる本2冊

取材で二日続けて神楽坂をうろつき、取材のためのリサーチと称して飲んだくれている。 その合間に、前に

記事を読む

no image

ジュンク堂新宿店&啓文堂渋谷店と特別契約?!

 昨日、ジュンク堂新宿店へ行った。アジア・コーナーには、私の『西南シルクロードは密林に消える』(講談

記事を読む

Comment

  1. k.inoue より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)
    フッ、ムチャクチャ簡単に騙されました人1人・・・
    ハズカシイ。

  2. Midorin より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (jig browser web; 1.0.4; 813T)
    初めてコメントさせて頂きます。
    以前mixiの早稲田の上映会で、大阪からやって来て、あの時間に2日酔いが始まり?!楽しみにしていた2次会をドタキャンした♀です。←忘れてますよねぇ〜。
    私は種子島で育って、食用にするのに、庭にヒヨコを常時20匹飼って居たので、この手の蛇には良く遭遇しましたよ。
    もっと小さい頃の青大将は茶色で、長さも2、30cmしか無いにも関わらず、あんまり頭が賢く無いのか、捕食する物が目の前に有ると胃袋に入る迄飲み込むので、まさに写真の様に膨れ上がって、普段は見えないシマ模様が見えたり、時には、陸亀と見間違える程、丸呑みして身動きが取れなくなって居るのを良く見ました。
    尻尾も幼少の蛇なら5、6cm程になるので、私も幼少時初めて見た時は“ ツチノコ”と大騒ぎし、父に言われるまま、蛇の腹を裂くとだいたい、うちのヒヨコが2羽くらい丸呑みにされてました。←それにより朝からヒヨコを数えるのをやらされて居たので、数えて無い事を冷静に叱られたものです。
    それより、ウナギの生態について本で高野氏が、とても興味を持って頂いて居た事の方が、嬉しいかったです。
    子供の頃から、何故養殖や単に湖に居るのに、シベリア辺りからやって来る鮭にも劣らぬ脂肪があんなにも身体に蓄積されて居るのは不思議だと思って居た疑問が3年前くらいの朝日新聞に、マリアナ海溝を集団で産卵場所を求めて泳いでいるウナギの撮影に初めて成功したNEWSが載っていた時、一人で興奮しまくって、新聞を持ち歩いて喋っても、誰にも相手にされず悲しい思いをしたので…(苦笑)
    長々と失礼しました。

k.inoue へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇のお知らせ

高野さんより、「デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇」のお知らせ

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

→もっと見る

  • 2025年3月
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31  
PAGE TOP ↑