*

ここで問題です。

公開日: : 最終更新日:2013/10/21 高野秀行の【非】日常模様

2013.10.09kuroiyoru
朝日新聞社で角幡唯介と対談。
読書週間特集で「探検・冒険の本」を私たち二人が紹介するというのがメインテーマ。
私は6冊、彼は5冊用意してきた。
その中では最近読んだJ.H.グリフィン『私のように黒い夜』(ブルースインターアクションズ)の入れておいた。
一九五九年、白人作家が肌を焼き、色を黒くする薬を飲み、さらに顔料まで塗り込んで黒人になりすまし、
黒人差別が激烈な南部に乗り込んだまさに「冒険・探検記」。
突拍子もなくて、スリリングで、社会的にめちゃめちゃ意義がある。
超お薦めだ。

さて、ここで問題です。
私たちが用意した探検冒険本は2冊がかぶっていました。
それは何でしょう?
ヒントは、1冊は昨年刊行、もう一冊は2010年刊行、両方とも外国人作家の書いたノンフィクションです。
わかるかな?

関連記事

学校や仕事に行くのが辛いとき、この映像を見よう

アブディンの『わが盲想』、やっと重版がかかった。 「すぐにドカーンと売れる」という私の皮算用か

記事を読む

no image

タイ人による驚くべき被災地支援

在日タイ人の被災情報がないかと成田のタイ人ワット・パックナムに行ってみた。 同行者は後輩のKとU。

記事を読む

no image

自意識が森に溶けていく

以前、本の雑誌の杉江さんが「すごいドキュメンタリーですよ!」と NHKハイビジョンでブラジルの先住

記事を読む

no image

形見の銃弾

 義父が昨年1月、義母が今月と、相次いで亡くなったため、 妻の実家は遺品の山である。  なにしろ8

記事を読む

no image

半分以上、東京にもどる

昨日の朝、イサーン(東北地方)のウドンターニーから寝台列車でバンコクに到着した。 バンコクは一ヵ月

記事を読む

no image

空飛ぶ人

「Free&Easy」というアメリカン・カジュアル専門誌のインタビューを受ける。 インタビュアーの編

記事を読む

no image

エンタメノンフ居酒屋合宿

エンタメノンフ文藝部、第2回の部活は千葉合宿。 豚を飼うため、エエ市(仮名)に期間限定で移住したウ

記事を読む

no image

アブディン作家化大作戦

mixiのトークイベントの翌日、私もただ二日酔いでうなっていたわけでもなくて スーダンの魔術師(?)

記事を読む

no image

人の旅がうらやましいときは

最近ここに書くのをすっかり忘れていたような気がするが、「メモリークエスト2」の方も少しずつ進めている

記事を読む

no image

大分→東京→ソウル

以下、ほぼ業務連絡。 昨日の早朝に東京を発ち、急遽大分へ飛び、竹田市まで往復、 昼は暑さに驚き、夜は

記事を読む

Comment

  1. たらお より:

    出題とは関係なくすいません。ソマリ本を発売されてから直後に購入したのですが、重く厚いので携帯には向かず、積読してたのですが昨日のラジオで感化され本日から実読!
    まだ導入部ですが、とても面白くブログを探してコメントせずにはいられませんでした。
    冒頭の写真の後にミャンマー以来の戦国時代に模した地図に感動。ますます先が気になります。
    ブログに秀実さの本が紹介してあって、さすが!と思ったのですが、よく考えると秀実さんを知ったのは高野さんの本を読んでからでした。
    なんとも取り留めの無いコメントですが、次期ソマリランド行のご無事お祈りしております。

  2. 天野 より:

    2010年の本
    カプシチンスキの「黒檀」

    2012年(昨年)の本
    スコット・カーニイ「レッドマーケット」

    レッドマーケットは違うような気がしますけど。

  3. 高野秀行 より:

    残念ながらちがいます。
    でも面白そうな本ですよね。

    『黒檀』は私も読んでみたいけど、なかなか時間がなくて…。

  4. アラ還主婦ファン より:

    2012年のは、
    ダニエル・L・エヴェレット「ピダハン」では?

    あまりたくさん読んでいるわけではないのですが、これより面白い本がそんなにあるとは思えません。

  5. 天野 より:

    ううー、違うんですか。と言うか、黒檀は未読だったんですね。
    じゃあ「サッカーと独裁者」? でもこの本は2011年出版か……

    「黒檀」は意外と読みやすく、高野さんくらいの読書スピード(想像)なら、1週間で読み終えることが出来ると思います。アフリカの地名を知っていると、わりとサクサク読めますよ。

  6. 高野秀行 より:

    『ピダハン』は私が紹介しました。角幡も「迷った」と言っていた。惜しい!

  7. 高野秀行 より:

    『黒檀』、今年中に読むのを目標とします。電子書籍化してほしいなあ。そうすれば飛行機の中で読めるし。

  8. nil より:

    「倒壊する巨塔」と「狼の群れと暮らした男」かなと思ったのですが、「巨塔」は2009年出版なのでハズレですよね?

    • 高野秀行 より:

      『倒壊する巨塔』は面白い本でしたが(私もソマリランド本を書くときに参考にしました)、冒険・探検本ではないですよね。後者については「あたり!」です。

天野 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑