ここで問題です。
公開日:
:
最終更新日:2013/10/21
高野秀行の【非】日常模様
朝日新聞社で角幡唯介と対談。
読書週間特集で「探検・冒険の本」を私たち二人が紹介するというのがメインテーマ。
私は6冊、彼は5冊用意してきた。
その中では最近読んだJ.H.グリフィン『私のように黒い夜』(ブルースインターアクションズ)の入れておいた。
一九五九年、白人作家が肌を焼き、色を黒くする薬を飲み、さらに顔料まで塗り込んで黒人になりすまし、
黒人差別が激烈な南部に乗り込んだまさに「冒険・探検記」。
突拍子もなくて、スリリングで、社会的にめちゃめちゃ意義がある。
超お薦めだ。
さて、ここで問題です。
私たちが用意した探検冒険本は2冊がかぶっていました。
それは何でしょう?
ヒントは、1冊は昨年刊行、もう一冊は2010年刊行、両方とも外国人作家の書いたノンフィクションです。
わかるかな?
関連記事
-
アフガンの謎を千葉で解く
火曜日、『アジア未知動物紀行』の最後の著者校正をやっていたら、 校正係から困った指摘を受けた。 アフ
-
ボロボロのデビルマンみたいなやつ
月曜日、ヒストリーチャンネルの取材が終わったあと、 探検部の現役学生3名と飯を食う。 うち二人はニュ
-
元キャバ嬢&風俗嬢にはかなわなかった
「SPA!」の掲載誌が届いた。 「イスラム飲酒紀行」はかなりトンチキな企画で(文芸誌ではできない)、
-
またプロレスの話ですが
三沢光晴の一件について長らく考えていたが、結局「三沢は死んでいない」という結論に達した。 「彼は俺
-
お祓いしたくなるほどの夏休み
宮田部長、杉江さんと一緒に行った「エンタメノンフ文芸部シュノーケル分科会奄美合宿夏休みデラックス篇
-
速報 最後の決戦の舞台
バンコクに着いた。 空港から乗ったタクシーの運転手に「タクシン派と軍の衝突は今どうだ?」と訊いたら
-
カルトにムックはよく似合う
紹介が大幅に遅れて申し訳ないのだが、「偏愛!! カルト・コミック100」(洋泉社ムック)という面白い
-
世にも奇妙なマラソン大会
帰国した。大人の遠足はなかなかにハードだったが、想像以上に充実していた。 今回私が参加したサハラ・
-
祝&残念! タマキング酒飲み書店員大賞受賞!
宮田珠己ことタマキングが『東南アジア四次元日記』(文春+文庫)で、 第3回 酒飲み書店員大賞を受賞し
- PREV :
- グラスワイン100円!! 超激安隠れ家アフリカレストラン「GOMASABA(ゴマサバ)」
- NEXT :
- 辺境ドトールで大宴会
Comment
出題とは関係なくすいません。ソマリ本を発売されてから直後に購入したのですが、重く厚いので携帯には向かず、積読してたのですが昨日のラジオで感化され本日から実読!
まだ導入部ですが、とても面白くブログを探してコメントせずにはいられませんでした。
冒頭の写真の後にミャンマー以来の戦国時代に模した地図に感動。ますます先が気になります。
ブログに秀実さの本が紹介してあって、さすが!と思ったのですが、よく考えると秀実さんを知ったのは高野さんの本を読んでからでした。
なんとも取り留めの無いコメントですが、次期ソマリランド行のご無事お祈りしております。
2010年の本
カプシチンスキの「黒檀」
2012年(昨年)の本
スコット・カーニイ「レッドマーケット」
レッドマーケットは違うような気がしますけど。
残念ながらちがいます。
でも面白そうな本ですよね。
『黒檀』は私も読んでみたいけど、なかなか時間がなくて…。
2012年のは、
ダニエル・L・エヴェレット「ピダハン」では?
あまりたくさん読んでいるわけではないのですが、これより面白い本がそんなにあるとは思えません。
ううー、違うんですか。と言うか、黒檀は未読だったんですね。
じゃあ「サッカーと独裁者」? でもこの本は2011年出版か……
「黒檀」は意外と読みやすく、高野さんくらいの読書スピード(想像)なら、1週間で読み終えることが出来ると思います。アフリカの地名を知っていると、わりとサクサク読めますよ。
『ピダハン』は私が紹介しました。角幡も「迷った」と言っていた。惜しい!
『黒檀』、今年中に読むのを目標とします。電子書籍化してほしいなあ。そうすれば飛行機の中で読めるし。
「倒壊する巨塔」と「狼の群れと暮らした男」かなと思ったのですが、「巨塔」は2009年出版なのでハズレですよね?
『倒壊する巨塔』は面白い本でしたが(私もソマリランド本を書くときに参考にしました)、冒険・探検本ではないですよね。後者については「あたり!」です。
対談ウェブでも公開されてますね:
http://www.asahi.com/articles/TKY201310230407.html
http://www.asahi.com/articles/TKY201310230423.html
http://www.asahi.com/articles/TKY201310230431.html