探検部の仲間、ネパールにて死す
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
早大探検部時代のほぼ同期で、フリーのテレビディレクターをしていた
古賀美岐さんが28日夕方、ロケ先のネパールで亡くなった。
高山病が悪化し、ヘリコプターを呼んだが間に合わなかったという。
古賀さんとは現役時代、洞窟や岩登りに一緒にいったし、
最近でもときどきメールのやり取りをしていた。
辺境が得意でミャンマーにも最近は頻繁に訪れ、
「高野君、今度イラワジ川下りするなら、私に撮らせてくれない?」などとも言っていた。
ネパールにも何度も行っているはずで、だいたい辺境のベテランである彼女がなぜ?と
疑問符はいくつもつく。
まだ何も実感が湧かない。
関連記事
-
-
衝撃! これがアマゾン時代の私の恋人?!
ブラジルのアマゾンでフクシマ系移民を探しているらしいドキュメンタリー監督の松林要樹君からメールが
-
-
本日発売。自分にとっては世にも奇妙な本
『世にも奇妙なマラソン大会』(集英社文庫)、本日発売です。 私はたいていすごく苦しんで原稿
-
-
サバイバルには向いてない
産経新聞用の書評でベン・シャーウッド『サバイバーズ・クラブ』(講談社インターナショナル)という本を
-
-
外国語に泣き、日本語に笑う
日本語教師およびそれを目指す人向けの雑誌「月刊日本語」(アルク)4月号から、新連載をはじめた。 題



Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1) ; .NET CLR 1.1.4322)
古賀美岐さんはネパールのヒマラヤ山中で、日本テレビの環境特別番組
「温暖化でヒマラヤの氷河湖が決壊の危機にある」という内容の取材を担当していた。
一行は4月23日にふもとの村を出発し、標高約5000メートルの湖に向かったところが、4月28日、標高3800メートルの町、タンボチェで古賀さんが体調不良を訴えた。
本隊は先に進み、古賀さんらは治療のため居残ったが、肺などが急激に悪化して死亡した。
出国前に高地順応トレーニングも積んでいたそうですが……。
ご冥福をお祈り致します。