人は夢だけでは生きて行けない
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
かすれ声のまま、大学へ。
幸いマイクがかろうじて音を拾ってくれていたが、
声は突然、完全ストップすることもあるので、学生に
「今日の授業は私の声が出なくなると終わりです。
それは一時間後か10分後かわかりません」と宣告。
常日頃、「東南アジアでは予定は意味をなさない。だからこの授業も予定どおりには進まない」と明言していたので、学生たちもただニヤニヤするだけ。
幸いなことに、途中から声が少し大きく出るようになり、
最後まで行った。
ゲストのモモコさん(正式名称momokomotion)は
バンコクで7年間、国際バンドで活動していた異色ミュージシャン。
ちょっとパンク風のスタイルだが
びっくりするくらい頭がよく、自分の感覚を自分の言葉で話せる人だった。
特に「夢のような生活がつづくと飽きる。ストレスがほしくなる」というのは面白かった。
よほど好き放題にやらないとそこまで言えないではないか。
寺山修二の「書を捨てよ、町に出よう!」(だっけ?)を彷彿させる名言である。
関連記事
-
-
歴史は水で割るべからず
ゲストハウスのそばのソイ(路地)で、カバーにムエタイのポスターをびっしり貼った屋台を見かけた。
-
-
最終的にはパッション
宮田部長の『だいたい四国八十八カ所』(本の雑誌社)が重版になったそうだ。 このすさまじい出版不況下
-
-
日本人はサッカーをビルマ人から学んだ
二週間前くらいだろうか、電車に乗っていたら突然、啓示が下りた。 「スローに生きよ」 そういう声が聞こ
-
-
抱かれたい路上の男ナンバーワン
先日紹介した『TOKYO 0円ハウス0円生活』(大和書房)の著者・坂口恭平が その本に登場するスーパ
-
-
ドリアン系の作家たち
私が中島義道先生や町田康の本を面白いと書いて、なんだか意外だったようだが、 ほんとうに両方とも好き
-
-
山松ゆうきちがインドだ
旅行者業界を震撼させた山松ゆうきち『インドに馬鹿がやって来た』(日本文芸社)の、なんと続編が出版さ



Comment
AGENT: KDDI-SH37 UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.2.214 (GUI) MMP/2.0
高野さんの本は始めて読んだのですが、変な笑いが思わずもれてしまう最高の本でした!
しかも高野さんのブログを読んだらその人柄に恋しちゃいました?
私の周りにはちっちゃくまとまってる男の子が多いので、高野さんの教訓めいて無いけど真剣で、ひょうひょうとしてるけど熱い冒険魂が大好きになりました☆
写真で見る高野さんも素敵です(*^^*)
これからも高野さんのレンズを通したいろいろな世界をたくさん教えて下さいね!
他の著書も全部買って読んでみたいと思ってます♪