ボロボロのデビルマンみたいなやつ
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
月曜日、ヒストリーチャンネルの取材が終わったあと、
探検部の現役学生3名と飯を食う。
うち二人はニューギニアの経験者だったので興味深く話をきく。
ひとりは以前、ボルネオに、世界記録を更新する12m(?)のニシキヘビを捕まえにいったが、実際ゲットしたのは3m。
「タカノさんたちがコンゴで何気なく捕まえていたニシキヘビが4m近かったと知ってガックリした」と語る。
もう一人は、ニューギニアの島に「ローペン」と呼ばれる翼竜(プテラノドンみたいなやつ)を探しに行ったことがある。
現地に行って話を聞いてみたら、翼竜でもなんでもなくて、
絵を描いてもらったら、
「ボロボロになったデビルマンみたいなやつでした」とため息をついていた。
彼らは3人とも、来月にはインドネシアのカリマンタン(ボルネオ)に
数年前WWF(世界自然基金)が写真撮影に成功した未知の肉食獣を探しにいくという。
ボロボロになったタヌキみたいなやつでなければいいのだが。
探検部の連中の話はばかばかしくて楽しい。
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Comment
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>ボロボロになったデビルマンみたいなやつ
って結局何だったのですか? 鳥ですか? 人間ですか?
「デビルマン」を知らない世代が周りに多くなった今、結構
気になりますね。
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悪魔みたいだったそうです。
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悪魔みたいって(笑)
それでため息とは、さすが探検部ですね!