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療養中の人にはアスクル?

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

「アスクル」、売れ行きはどうかわからないが、
評判はいい。
amazon.comでも、私の本の中では最速というスピードでしかもよいレビューが出ているし、
昨日は読者の方からメールが来た。
なんでもその人は原因不明の難病で療養中なのだが、
ダンナさんから「アスクル」を勧められて読んだところ、
「自分でもびっくりするほど気持ちが楽に明るくなって、いろいろと意欲も沸いてきた」
とのことである。
大変嬉しかったが、嬉しい以上にびっくりだ。
あんな健康で好き勝手にやってる人たちばかり登場する本がなぜ?
学生から「癒される」と聞いた時点ですでに驚いていたのに、
難病の人が元気付けられるというのはなおわからない。
もっとも高野本はときどき「入院中に読んで面白かった」という知らせが来るので、
療養中の読書として適しているのかもしれない。(理由は不明)
もし身近にそういう方がいたら是非アスクルを持っていって、
その効果を試していただきたいと思う。

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Comment

  1. コタ より:

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    西南シルクロード、早速買いました! 文庫になってよかった。
    以前、単行本で図書館の本を読んで・・・もう一度読みたいと思ってた矢先
    文庫化。 ラッキーでした。
    アジアからインドに抜ける怪しさは大好きです。(笑)
    旅も きれいな国には興味なく、砂漠や草原、中央アジア。
    最近はインドのジャイサルメールに一人旅しました。 よかったです!
    高野さんより17歳 年上の女子です!
    高野さんの本はほとんど読破してます。 こんどアスクル読みますね!

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    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
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