*

同情無用

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

八王子の実家に行き、酒をたらふく飲んでから
ホットカーペットの上でごろごろしていたら
なぜかぎっくり腰になるという、
これ以上、人の同情を買わない体調不良はあるのかという目にあう。
腰をかばいつつ、銀座のシネ・スイッチで
台湾映画「海角七号」を見る。
台湾映画史上最高の観客数を記録したというので見に行ったのだが、
台湾人の役者と台湾南部の田舎町の風景がよかった。
ヒロインの日本人女優は80年代アイドルのような平べったい風貌に平べったい演技で、
直視がなかなか難しかった。
まあ、最後は音楽の力でもっていかれてしまったのだが。

関連記事

no image

『メモリークエスト』見本とどく

初めてのことだが、2日連続で新刊の見本がとどく。 今度はお待ちかね、『メモリークエスト』。 カバー

記事を読む

no image

ソマリ語翻訳、承ります

ソマリ語と日本語の翻訳・通訳業務を行うことにした。 2年前、私が聞いたところでは、日本に住むソマリ人

記事を読む

no image

ブータンはチベットではない

日本で入手できる唯一のブータン映画ということで、 5000円近くも出して「ザ・カップ 夢のアンテナ

記事を読む

no image

酒浸りなのかと言われても…

私の数ある悩みの一つは、初対面の人に「これが私の書いた本です」とさっと渡せるような本が一冊もないこと

記事を読む

no image

ある阿呆の血

10日ほど前だが、このブログを通して、読者からのメールが来たのはいいが、 「あなたは私を知っている。

記事を読む

no image

日本冒険界の奇書中の奇書

(昨日からのつづき) 「冒険家の藤原さん」で「イリアン」といえば、思い出すのは峠恵子の「ニュー

記事を読む

no image

電話で追及される

ルワンダ人の友人、カレラから電話がかかってきた。 以前、私が環境NGOを手伝っていたとき、ルワンダの

記事を読む

no image

外国語に泣き、日本語に笑う

日本語教師およびそれを目指す人向けの雑誌「月刊日本語」(アルク)4月号から、新連載をはじめた。 題

記事を読む

no image

バンコクの冬

最近、飛行機での移動中は、話題作(あるいは古典)の長篇ミステリを読むというのがマイブームである。

記事を読む

no image

僕が、落語を変える

私は自分のことを「文芸人」だと思っている。 文章を芸とする芸人であるという自覚だ。 だから、「芸人

記事を読む

Comment

  1. Fukuda より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.6) Gecko/20091201 Firefox/3.5.6
    私も酒をたらふく飲みたい!
    昔はよく芋焼酎をロックか生(き)で飲んでいたものです。
    そういえば高野さんにぜひ観ていただきたい映画があります。
    もうご存知かも?しれませんが、アンジェイ・ワイダ監督の”カティンの森”です。
    岩波ホールで2月上旬までやってます。
    私は年末に観てきました。上映後は重い空気が流れ、みんな押し黙り、ただ鼻をすする音だけきこえていました。
    もしお時間があればぜひ。心にずっしりくる作品です。

  2. LP より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB6.3; Lunascape 4.0.1)
     台湾映画って、青春の甘酸っぱさや、ほろ苦かさを描くのが得意な印象があります。
     古くは「恋恋風塵」、「牯嶺街少年殺人事件」、最近では「藍色夏恋」、「言えない秘密」など。
     あの温かな気候のせいか、ひと夏の恋の思い出みたいな雰囲気を、私は自然と感じてしまいます。必ずしもハッピーエンドではないのですが、空気感がなんとも言えず好きです。

  3. 小川祥子 より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; en-US) AppleWebKit/532.0 (KHTML, like Gecko) Chrome/3.0.195.38 Safari/532.0
    こんにちは、以前メモリークエストにインドのボートハウス一家の依頼をした者です。
    先日本を読んだら最後に依頼ファイルとして掲載してあり大変嬉しかったです。
    ところで、年末年始にミャンマーに行ってきました。
    10日間居たのですが、わたくし、惚れてしまいました。(高野さんのご指摘のように)彼らの社交性の高さ!おしつけがましくない親切心と、引き際の良いサイカー乗り(笑)。
    東南アジアは色々行きましたがまさに江戸時代、と膝を打つ思いでした。
    高野さんのようにディープな旅はできませんが、ミャンマーはまりそうです。
    今年もご活躍期待しています。
    腰が早く良くなりますように。

小川祥子 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇のお知らせ

高野さんより、「デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇」のお知らせ

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

→もっと見る

  • 2025年11月
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
PAGE TOP ↑