ファミコンって何だろう?
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
土曜日にアキバ系中国人のカリスマこと「魚干」君に会った。
まだ22歳、日本に来て半年なのに日本語は流暢。
小学生のときから日本のアニメやゲームに親しんだ筋金入りのオタクだ。
中国ではオタクのことを「宅(ジャイ)」と呼び、
彼らは100%日本のオタク文化を受け入れているらしい。
もちろん「宅」は中国ではひじょうにマイナーな存在だが、
なんせ中国は人口そのものが多い。
いったい中国にどのくらい「宅」がいるのかと聞いたら、
「わからないけど数十万はいる。もしかしたら百万いるかも」とのこと。
今後中国のオタクがどっと日本にやってきたら
アキバも中国人街になるのかもしれない。
もっとも魚干君に言わせれば「オタクに国籍は関係ない」ということになるのだが。
実際、中国のオタク云々以前に、私はオタク文化どころかアニメやゲームもよく知らないので、会話がひじょうに困難だった。
例えば、ファミコンというものが何か私はよく知らない。
やったこともないし、見たことあるのかな…という程度。
ましてやファミコンとスーパーファミコンのちがいとか、ゲームボーイとか
なんのことやらさっぱりで、そっち方面では80歳の老人並みである。
同席した中国ネットウォッチャーの安田峰俊君が「通訳」をしてくれて、
ほんとうに助かった。
関連記事
-
「シャバはつらいよ」連載開始!
大野更紗「困ってるひと」の続編、「シャバは辛いよ」がポプラ・ビーチにて連載が始まった。 今回、私は
-
未知の未知動物マリンダとは?
右絵:目撃者によるスケッチ。 彗星のごとく、私の前に現れた未知動物「マリンダ」の続報をお伝えするのを
-
言葉を失う映画「魔女と呼ばれた少女」
今3:20AM。こんな時間に覚醒しているのは酒が切れたためだが、今日にかぎってはそれだけではない。
-
怪獣ノノゴン、上智に現る!
「探検業界の寅さん」「永遠の日雇い青年」こと野々山富雄氏が 上智大学の対談ゲストに登場。 かつて一
-
怪談実話系7で「神隠し」
『怪談実話系』というシリーズをご存じだろうか。 実話という建前で、でもフィクションも交えた「怖い話
-
オススメ土着的流行歌
今日は珍しく音楽の紹介をさせていただきたい。 シングルCD エコツミ「さくらの日」 二年前になる
-
2014年のベスト本はもう決まった!!
昨年、あれだけ「小説がダメだった」とぼやいていたのが天に聞こえたのだろうか。 今年最初に読
-
「アフリカにょろり旅」
今、発売されている「本の雑誌」(雨合羽潜水号)の連載(「高野秀行の辺境読書」)で、こんな本をとりあげ
-
もう一人の「高野秀行」と飲む
ついに夢の同姓同名対談(といってもただの飲み会だが)が実現した。 相手は将棋の棋士・高野秀行五段。
- PREV :
- 月刊日本語
- NEXT :
- スーダン南部、独立へ
Comment
AGENT: DoCoMo/2.0 N05A(c100;TB;W24H16)
あけましておめでとうございます!ところで、今既にファミコンは絶滅危惧種ですよ。ゲームボーイも生産中止ですし…。暇潰しにはうってつけのようなので、伝説のテレ湖探検やウモッカ探索時の空港ロビーなどでは役に立ったかもしれませんね。今始めるとドハマリするかも知れないので、あまりオススメしません。