*

イスラム二日酔い紀行

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

昨日は扶桑社に用事があって浜松町へ。
数年ぶりにブックストア談に行って、「イスラム飲酒紀行」を探す。
ノンフィクションの棚にも当たり前のようにない。
私の本はどこに置かれているのか全然予想がつかないため、
ぐるぐるまわるがどこにもない。
頭に来ていたら、「話題の新刊」(だっけ?)というところに
6冊面だしで並べられていた。
さすが中野さん!
そう、ここには高野本の愛読者である中野さんという書店員がいて、
前から頑張っていてくれたのだ。
お礼に…というわけではないが、鯨統一郎と加藤陽子の本を買った。
扶桑社では『イスラム飲酒紀行』が好調な滑り出しだと聞かされる。
まだ午後4時なのに、担当の織田君はビールを出してくれるので、早くも飲み開始。
西荻窪に移動して、時間が早いので、居酒屋に入って飲む。
やっと7時半になり、「旅の本屋 のまど」へ。
「野宿野郎」のかとうちあきさんと、中東トリビアの男・末澤の彼女さんに酒をいただく。
もちろんトーク中も飲んでいたが、終わると、今度は幻冬舎『メモリークエスト』の編集者二人と、ミャンマー辺境界のドン・金澤さんらを交え、
打ち上げ。
結局うちに帰ったのは午前2時。
なんと10時間飲んでいた。
当然今もまだ酒が残っているが、これから群馬の館林で泊まりがけでモスク取材。
イスラム二日酔い紀行である。
ああ。

関連記事

no image

『ワセダ1.5坪青春記』、出版間近?!

『ワセダ三畳青春記』の韓国語版カバーなるものが集英社から送られ、驚く。 マジで出版する気らしい。

記事を読む

no image

続・能力の限界

これが幻のポスター。 やっと、ブログにアップすることはできた。 しかし、これを元にポスターにするに

記事を読む

no image

アスクル人、カンヌを制す!?

『アスクル』に登場している沖縄の映画プロデューサーの井手君が上京、またうちに泊まっている。 毎晩、真

記事を読む

no image

人生管理

春風亭昇太師匠が暮れに体調をくずしたと聞いたので、 「健康管理もファンサービスのうちですよ」と言った

記事を読む

no image

溝口敦『暴力団』は入門書にして名著

タイトルからして素晴らしい。溝口敦の『暴力団』(新潮新書)。 「暴力団のいま」でもなければ「ヤクザ

記事を読む

no image

『怪獣記』見本本、到着!

『怪獣記』(講談社)の見本本がついに届いた。 私は最近よく本を出しているイメージがあるが、ほとんど文

記事を読む

no image

狂言

国立能楽堂で行われた「春狂言2009」を観にいく。 と言ったら意外に思われるかもしれないが、 狂言く

記事を読む

ギラギラと輝く船戸ワールドの原点

知り合いである大学の先生が仕事の忙しさを「まるで障害物競走のよう」とたとえていたが、 私もまさ

記事を読む

no image

小説の書き方本、ベスト3はこれだ!

「本の雑誌」12月号が届いた。 特集は「いま作家はどうなっておるのか!」 ベテラン文芸編集者が匿名

記事を読む

no image

知られざる危険地帯・タイ最南部の謎

私は定期的に新聞を変える。どれも一長一短で決め手にかけるからだ。 今月からは久しぶりに朝日新聞

記事を読む

Comment

  1. るきじ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB7.1; .NET CLR 1.1.4322; InfoPath.2)
    昨日はお疲れ様です。トークショー、最高に面白かったです。
    実は私が高野さんの本を手に取るきっかけになったのが、浜松町のブックストア談。おととしの夏ごろ、旅行紀行本のコーナーが設けられて、その一角を高野本が占めておりました(中野さんの導きに感謝です)。
    またトークショーの際にはお邪魔させていただきます。
    メモリークエストの文庫、楽しみにしています。

  2. さわよう より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB7.1; .NET CLR 1.1.4322; InfoPath.1; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.04506.30; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    このブログのアクセスは大体1日1500件くらいなのにトークショーとなるとのまどさんを2回満杯にできてしまうのは不思議です。
    やはり高野さんの読者層は薄くて厚い(熱い?)のですね(笑)
    トークショー、非常に楽しかったです。また参加させていただきます。
    あ、メモリークエスト文庫版も買います。

  3. s より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    遅ればせながら感想を。
    のまどのトークショーでみんなが「おおっ!」と思ったのは、「寝る前に3時間かけて取材ノートをきっちりとる」高野先生の真面目で綿密な取材ぶりではないでしょうか。
    私も酒飲みの端くれですが、飲んだ後に仕事はできません。毎日大体飲みつぶれて寝てしまいます。
    破天荒な面ばかりが注目されてしまう高野先生ですが、旅先ではきちんと節制されているのですね。(イスラム地域だから結果としてこうなっているのかも知れませんが。雲南では酔いつぶれて身包みはがれたりもされていますが)
    こういった地道で真面目な部分があってこそ、プロとして成功されるのだなあ・・と感じ入りました。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年11月
    « 3月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
PAGE TOP ↑