『謎の独立国家ソマリランド』PVはこちらで
公開日:
:
高野秀行の【非】日常模様
昨日、朝日新聞の書評欄で『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)が取り上げられた。
しかも、なんといちばん大きな欄。
そう、先週は村上春樹の新刊が紹介されていたコーナーだ。
そのおかげで、Amazonでの順位は昨日最高で30位代まで跳ね上がったそうで、
今日も注文が殺到しているらしい。
ありがたいお話です。
せっかくなので、もう一度同書のプロモーション・ビデオをここに紹介しておきたい。
エピローグに記したイスラム過激派との戦闘シーンや海賊国家プントランドの写真など
いろいろあります。
関連記事
-
クリント・イーストウッドとモン族
一年ぶりにTSUTAYAでDVDを借りて、観た。 ウチザワ副部長がかつてブログで絶賛していたクリン
-
南伸坊氏のカバー完成
来年2月刊に集英社文庫から刊行される新作「異国トーキョー漂流記」(これが正式なタイトルになった)。
-
最近であった美味いもの・その1と2
最近、出会った美味いものを思いつきで並べてみたい。 その1、福井県の銘酒「花垣」、しかも純
-
西南シルクロード文庫あとがき
いよいよ、あの『西南シルクロードは密林に消える』が講談社から文庫化される。 校正ゲラを読み返したが、
-
エンタメノンフ三銃士!!
びっくりした。 杉江さんの「炎の営業日誌」を見たら、 2月20日、ジュンク堂で「内澤旬子、高野秀行、
-
映画「ホテル・ルワンダ」を見るべし!
試写会で、映画「ホテル・ルワンダ」を見た。 1994年、ルワンダで三ヶ月で数十万人が虐殺されるという
-
かっこいい公務員たちの物語
片野ゆかの『ゼロ!こぎゃんかわいか動物がなぜ死なねばならんと?』(集英社)が本日発売である。
-
あの素晴らしい旅行記をもう一度
なんとなく小島剛一著『トルコのもう一つの顔』(中公新書)を再読したが、 あらためて素晴らしい本だ。
-
酔って記憶をなくします
野宿泥酔の翌日は二日酔いにもならず、心身とも妙に快調。 そして翌々日、つまり今日も絶好調。 身体か
- PREV :
- 闇の王国ブータン
- NEXT :
- ぶったるんでるのか、それとも…
Comment
はじめまして。
高野さんの大ファンの長井と申します。
いつも楽しく著作を読ませて頂いています。
最近『謎の独立国家ソマリランド』を大変興味深く拝読しました。
いつも高野さんの著作には色々な意味で圧倒されます。
行動力、現地人への溶け込み方、背景の取材力、分かりやすい造語力などなど。
ただ、今回くだらないことがちょっと気になっています。
ソマリアの人のことを「ソマリ人」と表現されていました。
旧宗主国であるイタリア語の意味を考えれば「ソマリ人」が正しいとのことでした。
なるほど、と一つ賢くなった気がしました。
しかしここで気になってしまうのは、高野さんはイタリアの人のことを
「イタリ人」と表現されるのでしょうか?
あまり聞かない表現ですが、どうなのでしょうか?
>拙著ご愛読いただき、ありがとうございます。
ご質問についてですが、イタリは民族名ではないと思います。
イタリアという国が先にあり、その国民をイタリア人と呼ぶのではないでしょうか。
いっぽう、ソマリはれっきとした民族名。
そして、ちゃんと「ソマリア人」もいます。
ソマリア人はソマリア共和国の国民という意味です。
だから、ソマリ人にはソマリア人もいれば、ソマリランド人もジブチ人もケニア人もいるということです。
ただし、言語は「ソマリ語」しか存在せず、「ソマリア語」はおかしいです。
ちなみに、アラビアと言う言葉もありますよね。
これは「アラブ人の土地」という意味なので、
ある言語学者によれば、「アラビア語はまちがい。アラブ語とよぶべき」とのことです。