*

インドのビザがとれる

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

インド謎の怪魚ウモッカ探しだが、いいアイデアは何も浮かばない。現地の漁師に聞いて、網を毎日覗くくらい。
また、現地はただの町だから普段の旅以上に準備もいらない。
だから出発が迫っていながら報告すべきこともなかったが、この前の金曜日には珍しく「進展」があった。
インドのビザが取れたのである。
「それがどうした?」と思われるかもしれないが、他に準備がないので、これもちょっとしたイベントであった。(ま、他にも理由はあるんだがそれは言わない約束で)
航空券も手配済みだし、あとは向こうで三ヶ月退屈しないよう、本やCDをセレクトすることくらいか。
ちなみに、同行するのは、「ワセダ青春三畳記」や「異国トーキョー漂流記」にも登場した、元タクシードライバーにして占い師のキタ君(現在、フリーター)。
彼はウモッカには何の興味もないが、「旅費を貸してくれるなら行きたい」と言うので、パートナーにすることにした。
まあ、「御守り」のようなもんである。
あー、そうそう、ウモッカ撮影用にビデオカメラを買わなきゃな…。

関連記事

no image

また未知動物

磯崎憲一郎の第二弾、『世紀の発見』(河出書房新社)。 帯の惹句によれば 「ガルシア=マルケス『百年

記事を読む

no image

「ダカーポ」に書評が載る

 新作『異国トーキョー漂流記』が「ダカーポ」(3月2日発売)という雑誌の書評欄(「旬の本」というやつ

記事を読む

no image

ポップ&メジャー

イランに行っている最中、 4月8日発売予定の『メモリークエスト』(幻冬舎)のカバーデザインが 出来上

記事を読む

no image

宣教師ニコライのファンになる

今、「移民の宴」で在日ロシア人取材をやっているので、その資料として中村健之介『宣教師ニコライと明治

記事を読む

no image

やせてもかれても私は大家

最近、部屋を片付けていたら こんな紙切れが出てきた。 ワセダのアパート「野々村荘」(仮名)の 大家

記事を読む

no image

元アヘン王国・ワ州の今

中国ネットウォッチャーで、ライターでもある安田峰敏君がワ州へ行ってきた。 中国領内でしかるべきコ

記事を読む

no image

国籍はスットコランド

同志・宮田珠己の新刊『スットコランド日記』(本の雑誌)が届いた。 表紙写真は宮田さん本人が撮ったス

記事を読む

no image

続・「クレイジージャーニー」とすしざんまい

昨日、ブログを書いたあと修正しようとしたけど、私のIT力の限界か、二度とログインできなかった。

記事を読む

no image

シャンの新年って何だ?

以前、ミャンマーのシャン人(自称「タイ」)の独立運動を手伝っていた関係で、 今でもシャン・コミュニ

記事を読む

no image

リンガラ語を社内公用語に

楽天につづいてユニクロも社内公用語を英語に決めたそうである。 「日本だけの会社じゃない」という思いか

記事を読む

Comment

  1. OPPU より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.17; Mac_PowerPC)
    そろそろですね。
    >本やCDをセレクトすることくらいか。
    インドでは、どんな音楽を聞かれるのでしょうか?
    僕は旅行の音楽セレクトは、意外に現地に行くと選ばなかった曲が聞きたくなったりします。
    でも、いまやiPodで15000曲持ってけば、そんなこともないですかね。これって便利だけど、なんとなくつまらい気もしますが。

  2. ニ村 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322)
    高野さん いよいよ出発ですね。
    さらりと書かれていますが、インドのビザ、よく取れましたよねー。
    インド政府の懐の深さに驚くばかりです。
    それとも照会作業がいい加減なのか(笑)
    さて、参加できない寂しさを紛らわせるために
    ウモッカ発見後の保存について勝手に考えてみました。
    ちまたにはたくさんの剥製、標本作りのサイトが
    あるようですが、↓は大型の魚類標本(保存)について
    なかなか示唆に富むサイトだと思います。
    http://nh.kanagawa-museum.jp/tobira/8-4/senou.html
    このサイトの情報どおり保存するとしても、
    ホルマリンはかなり面倒だと思いますので、エタノール漬けを
    考えるべきなんでしょうかね?もちろん長期の保存には揮発性の
    高いエタノールは向きませんが、現地での入手しやすさ
    取り扱いやすさはエタノールに分があるように思います。
    内径2mx0.5mx0.5ほどの容器を現地で作成し、防水加工をして
    エタノールを入れて密封って感じでしょうか。
    これなら、エタノールの量もおそらく300リットル以下(70%換算と魚の容積を引く)で済みますし。
    こちらマレーシアでは低級のエタノールは1リットル150円ほどです。
    とすると4万5千円くらいですね。
    容器にいくらかかるかわかりませんが
    トータルで10万円もあれば1週間ほどの短期保存には
    十分だと思います。
    以上まったくの素人考えですが。
    また近隣の大学にきちんとした保存と簡易同定の依頼をしておく
    というのも必要かもしれませんね。
    ちなみに僕は明日からPNGです。

  3. toku より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)
    ビザ取得おめでとうございます。もうB・リストから解禁になったのですか。
    油断は禁物!イミグレを無事に通過できること祈っております。3ヶ月の定点観測をがんばってブログで毎日ライブして下さい。成果が出たら直ぐかけつけます。そのころはたぶんとなりの国に居ると思います。
    二村氏へ PNG に行かれたらラエの北方にあるUmboi(アンボイ)島の翼竜(Ropenと呼ばれている)のウワサを聞いてみて下さい。

  4. 二村 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)
    tokuさま 明後日ラエの某国立研究所訪問予定です。
    「科学者として正式なコメントは差し控えたいが、
    個人的には二回ほど見たことがある」なんて答えが返ってきたりして!なんか楽しみになってきました(笑)
    もう高野さんそっちのけで。<失礼

  5. toku より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)
    ごめん!高野さん業務連絡させて下さい。
    二村氏へ もしPC環境が万全したら。例のRopenの資料サイトを書いておきます。カリフォルニア在住のジョナサン氏がマジでやっています。
    ご期待しています。
    http://www.laattorneyvideo.com/nonlegal/pterosaurs

  6. タカ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
    高野さん、いよいよ出発間近ですね。保冷剤は買っておかれた方がよいと
    思います。魚の保存方法ですが、さくだいおうさんのサイトでもあれこれ検証されています。
     宿のオヤジさんによろしく。デジカメが壊れた、と言っていましたから、
    日本で中古のデジカメを買って持っていってあげると喜ぶかも知れません。
    (3,000円までなら出す、と言っていました)
     私は明日から年末までアフガニスタンです。朗報を期待しています。
     タカ

toku へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年3月
    « 3月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
PAGE TOP ↑