無料出張上映会&琉球映画
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
今月から始めた無料出張上映会の第一回が
台東区の施設で行われた。
主催者は旅好きな会社員の人。
その直接の友人知人が半分、それに知り合いの知り合いとか
ブログを通して参加した人など三十数名に
映像を見てもらった。
あんまり笑いが起きないので不安になったが、
みなさん、かなり真剣に見入っていたようだ。
面白いことを仕事でやっている人たちにも出会えて、
予想以上に充実した上映会だった。
☆ ☆ ☆
二次会でほろ酔いになってから、今度は他人の映像を観に新宿へ。
テアトル新宿で初公開の
「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。」
私はこれを観るのがもう三度目である。
前にも書いたが、これまではあくまで「沖縄を深く知るための資料」としておもしろい
と思っていた。
具体的にいえば、役者の魅力◎、映像○、構成・ストーリー△で、
映画としての総合評価は○と△の中間くらいだった。
つまり純粋に映画としてはイマイチかな…というのが正直なところだった。
ところがなぜか今回観たら、ダメなはずのストーリーも妙にするっと入ってきて、
映画のもつ濃密な空気にどっぷり浸ってしまった。
特に「マサーおじいの傘」は素晴らしい。
マサーおじい役のカッチャンと
主人公の小学生にやさしく話しかける女子高生のおねえさん(ねね)は必見である。
まあ、ハマってしまうと何もかもがよく見えるから説得力もないのだが、
最初はさんざん否定的に見ていたのにだんだんハマってくるのだから
もしかしたら本当に素晴らしい映画なのかもしれない。
私の感覚が普通なのかおかしいのか、みなさん、直接観て確かめてください。
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Comment
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言い忘れたが、「マサーおじいの傘」は最初から最後まで全部字幕入り。
1970年代の糸満という漁師町を舞台にしているので、
子どもの会話すら字幕がないとよくわからないのだ。
日本の映画で全登場人物が日本語で話しているにもかかわらず字幕付きというのも他にないんじゃないだろうか。
それだけでも観る価値アリマス。
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先日はありがとうございました。
上映会に参加した者です。
映像を観た感想は、嬉しかったです。
ちょっと変かもしれませんが、楽しかったとか、面白かったというよりも、本で読んでイメージしていたものを映像として見れて、そして何より高野さんご本人から体験した事を聴けて嬉しかったです。
ただ、今頃になって高野さんに質問したい事がたくさんあって非常に悔やまれます。なんであの質問出来る機会に何も思い浮かばなかったのか・・・。
最後にこの場を勝手に拝借して主催者の方に御礼申し上げます。
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今回主催させていただいたkhoshiです。
高野さん本当にありがとうございました。またご参加頂いた方々にも感謝しております。
当日の様子を撮影した写真がありますので参加者の方で写真欲しいという方は私宛てにご連絡下さい。
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私も上映会に参加した者です。
高野さんにお会いできて、お話を聞けて大感激でした。
最近少しウツっぽく、何にもやる気の出ない状態が続いていたのですが、高野さんが尽きせぬバイタリティーお持ちとを知り、「私もがんばろう」という気力が出てきた気がします。
本当にありがとうございました。主催者の方にもとても感謝しています。