*

霊界探検隊

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


渡邉正裕・山中登志子ほか著『第2の江原を探せ!』(扶桑社)という本を
編集者のIさんにもらって読んだのだが、
最高に面白かった。
5人の硬派ジャーナリストが総経費250万円をかけて
人気のスピリチュアル・カウンセラーの本物度を徹底的に検証するというもの。
私の未知動物探索と同じやり方で、霊界を探索しようというのだ。
驚くべきことに全員一致した結論は
「超人的な現状把握の正確さについては認めざるをえない」。
しかも5人のうち3人は「たぶん霊界はある」という結論にいたっている。
タイトルで思い切り損をしているが、
世界的な奇書にしてエンタメノンフの傑作と断言したい。

関連記事

no image

カメの肛門問題

水泳仲間(というか先輩)で獣医師のKさんが ときどき私の本を読んで、専門家の立場から意見を言ってくれ

記事を読む

no image

怪獣奇書、出版したい人は手をあげて!

昨日、トルコの怪獣についての奇書を紹介したら 「その本が読みたい」というコメントがあった。 私も実は

記事を読む

no image

隣の芝生か岡目八目か

小田急沿線の町で、同姓同名の将棋指し・高野秀行五段、噺家の春風亭柳好師匠、その奥方のベーシストRさん

記事を読む

no image

難病のソナタ

大事なことを忘れていた。 「困ってる人」第12回「わたし、生きたい(かも)」が更新された。 難病女子

記事を読む

no image

ユニクロ・ニューヨーク店

ユニクロ・ニューヨーク店のフリーペーパーに、 私のエッセイが載ったと風の噂に聞いた。 編集者から何も

記事を読む

no image

マイク・ノックのニュー・アルバムを試聴してみよう!

オーストラリア・ジャズ界の大御所にして、今でもバリバリ最先端の音楽を作りつづける義兄マイク・ノックが

記事を読む

no image

私の2006年上半期ベスト本はこれだ!

先月のことだが、「本の雑誌」編集部から、「高野さんの個人的な2006年上半期ベスト1を教えてほしい」

記事を読む

no image

芥川賞受賞の衝撃作

あまりに評判がいいので、磯崎憲一郎『終の住処』(新潮社)を読んでみたら、 衝撃を受けた。 こ、これ

記事を読む

15年前のドンガラさんと私

二十代の頃からずっとお世話になっている翻訳家の浅尾敦則さんからこんな写真が送られてきて仰天した。

記事を読む

no image

アスクル人、カンヌを制す!?

『アスクル』に登場している沖縄の映画プロデューサーの井手君が上京、またうちに泊まっている。 毎晩、真

記事を読む

Comment

  1. komari-ko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 2.0.50727)
    霊界探検隊て!(笑)
    それも探検隊活動の一種(予算は250万?!)なんだと考えると偏見なく読めそうですね。
    >タイトルで思い切り損してるて!(爆笑)

  2. ko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.0.04506)
    すみません。おじゃまします。
    社会実験「お札の旅」
    http://jp.youtube.com/watch?v=aEVzdtEnf6Q

komari-ko へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑