サッカーファンになる予定
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
今月からサッカーファンになるべく日夜精進している。
読書もサッカー本。
今読んでいるのはイアン・ホーキー『アフリカ・サッカー』(実業之日本社)。
近代オリンピックの父クーベルタン男爵が「支配されるべき人種が支配する人種に対してスポーツ競技で勝利の味を覚えれば、たとえそれがお遊び程度のものであったとしても、反乱に結びつく恐れがある」と反対しただとか、
でも第一次大戦勃発前になったら、「規律ある鍛え抜かれた兵士を育てるように」と
イギリスとフランスは熱心にアフリカ人にサッカーを教えだしたとか、
でも「靴を履かせると現地人は暴力的なプレーをするから」という理由で
靴を履いてサッカーをすることを禁止した(コンゴ・ブラザビル)とか、
まあ、ヨーロッパ帝国主義はやりたい放題だったようだ。
そして、それは今も、優秀な選手はみんなヨーロッパに連れて行ってしまうシステムや
代表監督はずべて白人という形でずーっと続いているという。
サッカーから見る世界史、国際情勢というのも面白い。
…てな感じで、順調にサッカーファンに近づいている。
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Comment
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>でも「靴を履かせると現地人は暴力的なプレーをするから」という理由
の意味がゼンゼンわかりません(笑)
どんな根拠があることやら。
でも、そう思う「ヨーロッパ帝国主義」の理屈はわかるような気がします。
彼ら自身、恐れていたんでしょうね。
自らの理不尽と、それに対するアフリカ人のパワーを。
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とりあえず急がないと、あと一試合(かも知れない)。
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自分もWカップ観てます。
スカパーでWカップを観てるのですが、試合前とかCM前後で
アフリカの少女が出てきて
「ケーナーコォー」
と叫ぶんですがなんて言ってるんだろう?ってずーと気になってたんです。
何語を叫んでるのかさえわからなかったのですが
南アフリカ共和国の公用語のソト語で「時間ですよ〜」って言ってるそうです。
こんにちはとかありがとうって言葉を覚える前に
「時間ですよ」って言葉を覚えちゃいました(笑)
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靴を履かせると暴力的なプレーを、、、
日本の話ですが心当たりがあります。
高校時代、スパイクをうまく使って喧嘩の道具にしている人がいました。