*

リンガラ語を社内公用語に

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

楽天につづいてユニクロも社内公用語を英語に決めたそうである。
「日本だけの会社じゃない」という思いからだとのこと。
ならば、別に英語じゃなくてもいいんじゃないか。
アメリカやイギリスの会社でもないのだから。
いっそのこと、コンゴの共通言語のリンガラ語はどうだろう。
発音も文法もひじょうにシンプルで、
かつ音調が明るく、ノリがいい。
英語圏ネイティヴやそっちに昔住んでいたというだけで威張る人もいなくなる。
みんな、一から覚えるのだから、
英語よりずっと平等だ。
どうしてもリンガラ語に抵抗があるなら、マレーシア語、インドネシア語もおすすめだ。

関連記事

no image

「ダカノ−ヒデYuki」が説くエンタメノンフin韓国

 韓国最大のネット書店のサイトに私のインタビューが掲載された話は前にしたが、 読者の方が翻訳サイトを

記事を読む

no image

見上げてごらん

 前に「イスラム飲酒紀行 イラン篇」はSPA!3月24日発売号に掲載と書いたが、 どうも間違いだっ

記事を読む

no image

調布VSスーダン

福島からの避難民を受け入れている調布の味の素スタジアムがどんなものなのか 見に行った。 私もボラン

記事を読む

no image

螺旋

たまにはガイブン(外国文学)が読みたくなり、サンティアーゴ・パハーレスの『螺旋』(ヴィレッジブック

記事を読む

no image

ワンの大地震

バンコクで大洪水、そしてトルコ東部のワンでは大地震が発生。 私にとって思い入れが深く、知人友人が何人

記事を読む

no image

奄美合宿

ツイッターを始めてから、ブログに書いたのかそれともツイッターに書いたのかわからなくなることが多々ある

記事を読む

no image

豆腐学生

私が原稿を書いた古本愛好雑誌「彷書月刊」今月号で 内澤旬子さんのダンナで編集者・ライターの 南陀楼綾

記事を読む

no image

これも旅?

長い一日だった。 6:30起床、荷物など準備。 朝10時頃、ザックをかついで家を出た。 横殴りの雨で

記事を読む

no image

顔写真なしでよかった

『西南シルクロードは密林に消える』(講談社文庫)の 全作業が終了した。 今回、講談社文庫に初めて入る

記事を読む

no image

Iran no kiken

Iran no Tehran,Esfahan to mawari, ima wa K

記事を読む

Comment

  1. LP より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (jig browser9 1.4.3; F08A3; 1006)
    リンガラ語良いですよね。
    コンゴ・リバーの音楽をやっていたLokua Kanza。洗練されすぎてて高野さんの好みじゃないかも知れませんが、最近はまってます。フランス語、英語と日本語でも歌っているのですがリンガラ語が一番いいです。最新版のタイトルがNkoloっていうのですが、"ん"で始まる言葉に独特のタメがあって他の言語ではない響きです。

  2. 山中温泉 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; .NET4.0C)
    リンガラ語を社内公用語に、
    なんて高野さんでなければ出てこない発想です。
    江戸時代の薩摩弁は土地の人しか理解できないので
    よそ者やスパイへの情報漏えいを防いだと言われます。
    その観点からいえばリンガラ語はイケてるかも。

  3. KF より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0)
    わー、想像するだけでわくわくしますね。
    会社ごとに公用語が違うのならば、転職の連続も楽しいかも、ですね。
    豊かなサラリーマンが増えるのではないでしょうか。
    国際基準=公用語の英語化、という図式なら日本語のままのほうがよほど良いかと思いますが、母国語でない分使い勝手が悪くて、日本語ではいばりまくってた奴が、威厳を示せなくなったりするのはちょっと楽しいかも。
    でも「英語」じゃつまらんなあ。せめてもうちょっと少数言語にならないものか。。。

  4. LP より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; en-US) AppleWebKit/532.0 (KHTML, like Gecko) Chrome/3.0.195.33 Safari/532.0
    因みにアメリカのアマゾンのサイトでLokua Kanza試聴できます。本当にお勧めです。
    http://www.amazon.com/Nkolo-Lokua-Kanza/dp/B00354XVS6/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=music&qid=1278231438&sr=8-2

  5. 703647 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB730; GTB6.5; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; Tablet PC 2.0; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; OfficeLiveConnector.1.5; OfficeLivePatch.1.3; .NET4.0C)
    リンガラ語でシリトリをすると最後に「ん」がついても負けにならないのですか?
    ちなみに、「白い山」を意味する「キリマンジャロ」は「キリマ・ンジャロ」なのだと鎌本さんが教えてくれました。

  6. UH より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    エスペラントじゃ・・駄目ですかねえ。
    あれは結構、ロマンス系が母語の人に有利にできているし。
    ジョージ・ソロスの母語(の一つ)がエスペラントだと最近はじめて知りました。
    ユダヤ人家庭には結構そういう家があるみたいですねぇ。ザメンホフもユダヤ人で、だからこそ「ユダヤ人がヘブライ語の代わりに生み出した言語」という色眼鏡で見られて普及しなかったんだろうけど。
    リンガラよりもスワヒリの方が、って人も結構いるだろうなぁ。

LP へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑