*

他社の本を宣伝する出版社って…

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


今注目を集めているポプラ社の文芸ウェブサイト「ポプラビーチ」をたまに眺めているが、
いろいろな意味でユニークなサイトだ。
多種多彩な作家を集めているのもさることながら、編集者がそれぞれ個性をむき出しにして、自分の意見や感想を述べているのも珍しい。
その日替わりの表紙「本のある風景」が今日「幻獣ムベンベを追え」になっていた。
以前も、たまたま覗いてみたら、「異国トーキョー漂流記」が表紙になっていた。
聞いたところでは、これも編集者が替わりばんこに自分の好きな本の写真を載せるらしい。
編集者の誰かが高野本ファンなんだろうか。
しかし、自社の本だけでなく、他社の本を載せるというのもそうとうに変わっている。
いろいろな意味でユニークなサイトだ。
(表紙は日替わりなので、今日(29日)しかムベンベは見られません。)

関連記事

no image

未確認思考物隊の新テーマ

保江邦夫『武道VS物理学』(講談社α新書)はあまりに凄い本だった。 癌を患ったひょろひょろの世界的

記事を読む

no image

本物のダービーをつくる方法

イビチャ・オシム『考えよ!』(角川ONEテーマ21)を読む。 例によっていろいろな提言に満ちている

記事を読む

no image

冷や汗をかいた…

『本の雑誌 おすすめ文庫王国2006』が発売された。 毎年楽しみにしているムックだが、今回は私自身も

記事を読む

no image

『困ってるひと』再び

私の記念すべきプロデュース第一作、大野更紗『困ってるひと』(ポプラ社)が文庫化された。 たった

記事を読む

no image

横領ニモ負ケズ

私の行くところトラブルありと人は言う。 今回もでっかいトラブルが起きた。 よりにもよって『メモリー

記事を読む

no image

漂流するトルコ

小島剛一『漂流するトルコ』(旅行人)をついに読んだ。 もともとは私が小島先生に「(名著『トルコもう

記事を読む

no image

人生の内定がとれてないアナタに

 内澤副部長の名作ポップはコレ。  副部長の漫画イラストなんて見たことがない。お宝ものだ。  ス

記事を読む

no image

歯型

ワセダの野々村荘の三畳間を再度借りたはいいものの、 家から片道1時間もかかるし、行く用事も特にないし

記事を読む

no image

「困ってる人」書籍化プロジェクトX

私がプロデュースしている大野更紗「困ってるひと」の連載もそろそろ最終回近い。 いよいよ書籍化の相談を

記事を読む

no image

原宏一氏と対談

新宿のナイジェリア料理店で異能の小説家・原宏一氏と対談。 原さんは昨年、『床下仙人』で「啓文堂おすす

記事を読む

Comment

  1. 空手部後輩 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322)
    ムベンベは、処女作とは思えない傑作です。
    三畳記、私がテレビマンだったら、ドラマにするのに…。

  2. 二村 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
    テレビドラマ化に一票!
    ドラマ化(架空)を記念して
    配役ゲームでもしますか。
    じゃーまず、高野秀行役。。。。思いつかない。

  3. NONO より:

    AGENT: DoCoMo/1.0/R692i/c10
    高野秀行役、本人が出たらいいんじゃないでしょうか。どうせ演技力なんか誰も期待してないし。
    ところで昨晩は看護師さん達との合コン!?だったけど、また焼き畑をやってしまったようです。
    あまり覚えてないが。

  4. 二村 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322)
    それよりもNONOさん役こそご本人で。。。

  5. yuu2980 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)
    今日はムベンベになってましたね。
    でも、左端のコメントがなんだか…  

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2023年11月
    « 3月    
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    27282930  
PAGE TOP ↑