「またやぶけ」の発見
公開日:
:
最終更新日:2012/07/10
高野秀行の【非】日常模様
奄美で遊んでいるうちに、新刊『またやぶけの夕焼け』(集英社)が発売になっていたのだ。昨日、仕事場のドトールで、常連の知人(50代)が「途中まで読んだけど面白い」と言ってくれ、今日は同じくドトールのバイトの女の子(20歳)も「面白かった」と言ってくれた。
つまり、この2日で、読者層は20歳女子から50歳男子まで広がったわけで、「俺と同じ世代の男子にしか受けないんじゃないか」という私の心配はひとまず払拭された。辺境ドトールに出入りする人に一般性があればの話だが。
それにしても、奄美でのシュノーケリング合宿で実感したのだが、私が今やっていることや好きなことというのは、明らかに「またやぶけ」を原点にしている。何もかもがその延長線上にある、というより、あそこから何も進んでない気さえする。
キーワードはやっぱり…「発見!」なのだろうな…
関連記事
-
-
なかなか出発できない件について
悪戦苦闘の挙げ句、『移民の宴』は無事校了。予定通り11月15日に発売される。 旅の準備も今よう
-
-
『ワセダ1.5坪青春記』韓国でヒット中
ソウル・ショック第2弾は、私の本の韓国語版『ワセダ1.5坪青春記』が 発売たった2ヶ月で3刷りにな
-
-
どうしてここで鳴る!
上智の講義は早くも7回目。 ゲストは映画とフィリピンと在日外国人メディアの専門家・小池昌氏。 かつて
-
-
『悪童日記』に学ぶ小説技法
ただいま3:45AM。 目がかゆくて鼻が詰まって目が醒め、眠れなくなってしまった。 言わずと知れ
-
-
ブータンと提携した男
上智大学の対談講義にも来ていただいた マレーシア在住のジャングルマニアの二村聡さんが産経新聞で紹介さ
-
-
ソマリアの海賊裁判は面白い!
ほとんどの人が知らないと思うが、ソマリアの海賊が日本に来ている。 日本も国際協力の名の下に法整備を行
-
-
ミャンマーでまた政変?!
さあ、「ビルマロード」へ行くぞ!と気合を入れ、さらに今年末には「イラワジ河ほぼ全流下りをやるぞ!」
- PREV :
- この夏は「人間仮免中」
- NEXT :
- のまど寄席「林家彦いちの旅落語」
Comment
仕事場って、喫茶店のドトールなんですか?
そうです。毎日出勤してます。
「辺境ドトール」って呼んでいるんですか……うちの田舎はドトールがない。「田舎」を飛び越えて「辺境」。東京の中に辺境。なんか不憫。
いや、ドトール・チェーンの中で「辺境」ってことですから…
「またやぶけの夕焼け」よかったですょ。福島の田舎出身ですが、同じようなことやってました。
高野さんの純文学ワールドに浸りました。
それはよかったです。ありがとうございます。
本日、本をいただきました。
ありがとうございました。
高野さんにとっては“新分野への挑戦”といった感じですかね?
まだ読んではおりませんが、とっても面白そうですね。
読むのが楽しみです。
どうもありがとうございました。