*

これからちょっとソマリランド

公開日: : 高野秀行の【非】日常模様

本日より約1年4ヶ月ぶりのソマリランド行きである。
帰国は今月の26日の予定。

おや、と思われた方もいると思う。そう、行程全部で三週間しかない。
本当は最低でも正味一カ月は行きたかったのだが、前後に仕事がどしゃどしゃ入って
こうなってしまった。

それもこれも私が「断る力」を存分に発揮していないからだ。
たいへん反省している。
仕事を理由にいちばんやりたいことができなくなったら、
何のために生きているのかわからない。

まあ、今年はたぶん夏と冬にあと2回くらいソマリランド(あるいはプントランドか南部ソマリア)取材に行くと思うので、
今回は短くても勘弁してやることにしよう。
それに何と言っても久しぶりのソマリランドは楽しみだ。
見たいもの、訊きたいことは山ほどある。

今回は『謎の独立国家ソマリランド』の続篇(ソマリ本第2弾)追加取材と
ソマリ本第3弾の取材を行う予定。
いつものように一人で行くつもりだったが、急遽探検部の竹村先輩が納豆取材に引き続き、
同行することになった。
先輩は映像を撮ってくれるのでありがたい。

ではみなさんによいご報告ができますように期待して行って参ります。

関連記事

no image

「ゴールデン・トライアングル秘史」

トウ賢著(トウはトウ小平のトウ)「ゴールデン・トライアングル秘史(以下GT秘史)」(NHK出版)と

記事を読む

no image

ゾウ本、着々と

本の雑誌社の杉江さんと打ち合わせ。 ゾウ本(「辺境の旅はゾウにかぎる」)の製作が着々と進んでいる。

記事を読む

no image

身体のいいなり

内澤旬子副部長の新刊『身体のいいなり』(朝日新聞出版)はもうとっくに読んだのだが、 来月11日にト

記事を読む

no image

biiru no aji

Sakenomi ni totte,atsui kuni de naniyorimo nom

記事を読む

no image

うちの子は中華学校に入れたい

最近、「移民の宴」の取材があまりに頻繁で、 週に3,4回、編集の河井さんとカメラマンの森清と一緒に

記事を読む

no image

猛暑の高校講演会

 集英社の外郭団体(?)が主催している「高校生のための文化講演会」というものによばれ、香川県と愛媛県

記事を読む

no image

読んではいけない

仕事をしなければいけないのに イエス小池『漫画家アシスタント物語』(マガジン・マガジン) なんて奇

記事を読む

no image

明日発売!

あっという間に日本の生活に戻り、 探しモノに狂奔していた日々が夢のようだが、 眠ると、毎回私はヨーロ

記事を読む

no image

アブディン『わが盲想』ゲラ&取材募集中!!

いよいよお待ちかね、私がプロデュースし5月15日発売(配本)予定のアブディン『わが盲想』(ポプラ社)

記事を読む

no image

漂流するトルコ

小島剛一『漂流するトルコ』(旅行人)をついに読んだ。 もともとは私が小島先生に「(名著『トルコもう

記事を読む

Comment

  1. EMI より:

    続編出ないかなあ。出て欲しいなあ。と思っていました。
    続編楽しみにしています!
    お気をつけて!

  2. SUE より:

    「仕事を理由にいちばんやりたいことができなくなったら、 何のために生きているのかわからない。」

    いちファンですが、さりげなく書かれているこの言葉が心にぐっと刺さり、コメントせずにいられませんでした。 
    今後の著作を楽しみにしています。危険に巻き込まれませんように。

  3. 久本彩蘭 より:

    はじめまして。本日3/6ジプチ経由で3/10アジスアベバに入りすぐにソマリランドに行きたいのですが、ソマリランドのVISAオフィスの場所を教えて頂けますでしょうか?場所、住所、連絡先などもしお分かりでしたら是非ご教授下さいますか?後アジスアベバーハルゲイサ間のエアーチケットはアジスアベバにてすぐ購入可能ですか?謎の独立国家ソマリランドは勿論道中一緒です!丁度同じ時期にソマリランドに滞在できるの心から嬉しいです。
    不躾に突然質問ばかりのメールで恐縮です。アジスアベバのソマリランドVISAオフィスに問い合わせメールを送りましたが、折り返し連絡します。とのメールが一度来て以降は連絡がありません。3/10アジスアベバに入り3/18夜中帰国便に乗ります。その八日間の間に数日でもソマリランドに入りたいと思っております。

  4. 高野秀行 より:

    ソマリランド大使館はBole RoadからZimbabwe stの方へ少し入ったBole Mikeというエリアにあります。各国の大使館がたくさんあり、でもちょっとわかりにくい場所ですね。エアーチケットはすぐ買えるんじゃないでしょうか。…とここまで書いて気づいたけど、きっともう用は済んでるでしょうね。あと、今更ですが、ジブチから直でハルゲイサに行けばよかったのに。ジブチにソマリランド大使館もあるし、フライトも普通にあるし。私がまだ書いてないからでしょうね。続編ではその辺のことも書きます。

    • 久本サイラ より:

      ありがとうございます。
      ジプチから往復となるとジプチでの滞在日数が多くなるので涼しいアジスアベバからの往復に決めました。
      もし行けなくてジプチ10日間の滞在は辛いと思いまして。
      あと、ジプチのソマリランド大使館の場所はどこでしょう。ここでビザとっておきたいと思うのですが、あとジプチのホテル情報とかあったら教えていただければ幸いです。
      ちなみに今朝のエチオピア航空アジス行き飛ばなかったので航空会社の用意したバンコックのホテルに主人と泊まってます。明日は無事飛びジプチ入りできることを祈ってます。

  5. 高野秀行 より:

    なるほど。ジブチのソマリランド事務所の住所はわからないですが、とにかく小さい町なのでホテルのフロントに訊けばまずわかるでしょう。ビザはその場で発行してくれます。ジブチにはエチオピア航空のオフィスもあるので、アディスアベバからハルゲイサまでのチケットも買えると思いますよ。あと、ジブチのホテルは常に不足気味なので、絶対予約していった方がいいです。ネットで空室か見つけ次第予約するべきと思います。ジブチのホテルはかなり高いです。

  6. 久本サイラ より:

    今朝、無事ジプチ到着しました。
    預けなければよかったのですが預けた荷物出てきませんでした。アジスージプチ夕方の便があるので、それで届くことを祈って、とりあえずカートで到着祝いです。
    ソマリランド大使館は明日、日曜日もやってるみたいなので明日ビザ取りに行きます。
    明後日、10日月曜日にアジスアベバに帰りビザ、チケットが取れれば12,か13日にハルゲイサ到着です。

  7. スクナ より:

    高野さん、はじめまして。
    ぼくは「アフリカの角」地域に関心を持っている者です。「謎の独立国家ソマリランド」はとても興味深く読ませていただきました。
    今度のソマリランド行き、すごく期待しています。
    アル・マド山地の縦断探検とテーディモ「遺跡?」
    の実態解明が実現できるとすばらしいですね。
    どうかご無事でお帰りくださいますように。

  8. 久本健二 より:

    こんにちは
    妻が何度か投稿させていただいてます。
    昨夜、なくなった荷物も無事届き、今朝ソマリランドビザもゲットしました、5400ジプチフランで外貨は受け付けてくれませんが、その場でスタンプのビザくれました。場所は日本大使館のサイトの地図を開くと出てます。
    アジスアベバーハルゲイサ間のチケットは往復約446ドル、3泊だけですが13日にハルゲイサに着きます。
    噛みすぎで顎が筋肉痛です。

  9. 久本健二 より:

    3月10日未明、ジプチで妻サイラがホテルで脳内出血により急死しました。
    来週一緒に帰国予定です。
    ソマリランドのビザ、チケットともにゲットしていたのに残念です。
    いつもなら聞き慣れているアザーンがすごく悲しく聞こえます。
    ジプチの人たちの優しさが心にしみます。

  10. 高野秀行 より:

    ショックで言葉もありません。
    あり得ないという気持ちです。

  11. 加藤弘也 より:

    こんにちは はじめましてです

    一昨日の愛知県公立高校入試に問題文として『またやぶけ』が出題されておりました

    こういうのの引用の承諾とか実際に解いてみたご感想とか ぜひまたエッセイかなんかで書いてください!

    『ムベンベ』以来の一ファンです

  12. 久本健二 より:

    先日、妻の死後10日が過ぎてようやく妻と2人パリ経由で帰国することができました。
    ジブチの諸管轄、Hotel al marina、日本大使館、フランス軍その他大勢の方々のご御尽力のおかげです。
    謎の独立国家ソマリランド をお世話になった日本大使館に寄贈させていただきました。既に読んでおられる館員のかたもおられました。

加藤弘也 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇のお知らせ

高野さんより、「デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇」のお知らせ

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

→もっと見る

  • 2025年12月
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031  
PAGE TOP ↑