ツアンポー峡谷の謎
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様

最近は気温こそ相変わらず高いが、湿度が低いせいか
外にいても日陰なら涼しい。
今日はなぜかJR高尾駅のホームに四時間居座って本を読んでいた。
静かだし、風が気持ちよく、電車の出入りがあって適度に変化もあるので
飽きないのだ。
読んだのはF.キングドン-ウォード『ツアンポー峡谷の謎』(岩波文庫)。
1924年、イギリスの植物採集家(プラントハンター)にして探検家のキングドン-ウォードが
謎に包まれた東チベットのツアンポー峡谷に一年も滞在し、
現地の植物を採集しながら、伝説の滝を探すという、ザ・探検記だ。
島田先生の写楽とはまたちがった意味で、熱く燃える本である。
人が行かないところの話というのは、どうしてこうも魅力的なのだろう。
私ももう一度ソマリランドに行かねば!と高尾の駅で拳を握り締めてしまった。
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中国政府がダム建設計画を認めたそうですね。
幻の滝危うし。
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そうなんですか。
「ツアンポー峡谷の植物相は熱帯から極地にかけて全領域をカヴァーしている」「ほとんど信じがたいほど豊富な植物相」などと書かれており、
生物資源がおそろしく充実した土地のようですが。
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良いですね、握った拳をソマリアでぶつけてきて下さい!!
トリーバーチのバッグといえば、まずは、NYのキャリアOLの定番「Robinson(ロビンソン)」