*

シワ夢文庫化

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

『世界のシワに夢を見ろ!』の文庫化が決まり、
小学館の編集者Tさんと打ち合わせ。
文庫化にあたっては、
イラストを廃してふつうの本にすること、
単行本のときにカットしたエピソードを追加すること、
大幅に加筆することなどが決まった。
打合せのあとは当然飲み会。
Tさんは学年誌の編集に長くたずさわっていたので
いろんな分野の著名人を担当している。
手塚治虫に原稿をもらうために芝居を打ったこと、
藤子不二雄Fが喋らない人だったので間が持たなくて困ったこと、
初代タイガーマスクが「プロレスをやめたい」と相談してきたこと、
植村直己が北極へ行く直前に、さして寒くない12月に自宅のこたつでみかんを食べていたこと、
などなど、秘話は尽きない。
今年で定年なので、私の本が最後の仕事になるそうだ。

関連記事

no image

トルコの怪獣ジャナワール取材

にわかに周囲でいろんなものが動き出し、 ブログもすっかりごぶさたしてしまった。 まずは8月22日から

記事を読む

no image

『メモリークエスト』本日発売

まずはお知らせ。 『メモリークエスト』(幻冬舎文庫)、いよいよ本日発売です。 アマゾンや地方では明

記事を読む

no image

腱鞘炎

内澤さんの豚を食うイベント「飼い食い」のことや、 明日からのバングラ行きのことなどをいろいろ書きたい

記事を読む

no image

原作を読もう!

映画「スラムドッグ・ミリオネア」を観てたまげた。 原作とまるっきりちがう話だったからだ。 スラム育ち

記事を読む

no image

私の出演するラジオ・テレビ番組がなぜ面白くないのか

今年はテレビ2本、ラジオはけっこうな数に出演した。 毎月一回は何かに出ているだろう。 が、正直言って

記事を読む

no image

Bangladesh

Bangladesh no shuto,Dhaka ni iru. 20nenmae no

記事を読む

no image

名人級

 吉祥寺に出たついでに本屋にぶらっと立ち寄り、なんとなく大槻ケンヂの新刊『綿いっぱいの愛を!』(角

記事を読む

自殺削減を国策として掲げたいワケ

最近、人に会うと「賞をとって忙しくなったんじゃない?」と言われるが、 実際には賞云々以前に、二

記事を読む

no image

日本冒険界の奇書中の奇書

(昨日からのつづき) 「冒険家の藤原さん」で「イリアン」といえば、思い出すのは峠恵子の「ニュー

記事を読む

no image

人生管理

春風亭昇太師匠が暮れに体調をくずしたと聞いたので、 「健康管理もファンサービスのうちですよ」と言った

記事を読む

Comment

  1. komari-ko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)
    買います!これは図書館で借りずに買います!(毎回買え)
    すごい編集者さんがついたんですね〜!
    その方の最後の仕事が高野さんの本だなんて!すごいめぐり合わせですね。
    でもそういう貴重なお話をスラスラ聞けてしまうのは、高野さんが「聞き上手だから」なんじゃないでしょうか?
    初めてテレビで高野さんを見た時「何でも受け入れてくれそうな人だなぁ」と惹かれました。生き方や文章力に惹かれたのはその後ですから。
    その方の「最後の編集秘話」は高野さんのお話になるんでしょうね。

  2. KOW より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 2.0.50727)
    Tさん、多分自分も関わったことのある人だと思います。
    といっても自分はド末端なので、直接会話したのは
    数年前の某国民的ゲームの図鑑の打ち上げくらいですが。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑